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1951年に録音された「世界初のコンピューター・ミュージック」の音源が修復、ネットでも公開

2016/10/03 02:17掲載
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Alan Turing
Alan Turing
1951年に録音された「世界初の電子音楽/コンピューター・ミュージック」が、60年以上の月日を経て、現代の技術によって音源が修復されています。

この音源は、英BBCの取材班が1951年に英マンチェスターにあるアラン・チューリング国立コンピューティング博物館に訪れた際、録音したもの。アラン・チューリングは、コンピューターの概念を初めて理論化し、またナチス・ドイツの暗号機エニグマの暗号を解読したことでも知られる英国の天才数学者です。

音楽を生成したのは、1947年に製造された巨大コンピューター「Mark II」で、曲はイギリス国歌「God Save the Queen」、童謡「Baa Baa Black Sheep」、グレン・ミラー「In the Mood」。

この音源は当時、12インチ・ディスクに録音されましたが、その後に録音が不正確であることがわかり、録音時の音を聴くのはおそらく不可能だろうと言われていました。

そんな音源を、ニュージーランドにあるカンタベリー大学のジャック・コープランドとジェイソン・ロングが、現代の技術を使って見事修復に成功しています。

以下で抜粋音源2分が聴けます