キース・ジャレット(Keith Jarrett)の初出ライヴ音源を収めたアルバム(タイトル未定)が日本で9月21日発売予定。1996年10月にイタリアで行ったソロ・パフォーマンスを収録。このイタリア・ツアーにおいてキースは今まで感じたことのない疲労感にさいなまれ、その後演奏活動を一時休止。慢性疲労症候群での休養前最後のソロ・パフォーマンスを収録した作品です。
以下、インフォメーションより
■過去に一切リリースなし!貴重な伝説となるライブをついにリリース。慢性疲労症候群での休養前最後のソロ・パフォーマンスを収録した作品!
■1996年、日本そしてアメリカでの“スタンダーズ”トリオの公演を終え、10月にイタリアで行ったソロ・パフォーマンスを収録した作品。このイタリア・ツアーにおいてキースは今まで感じたことのない疲労感にさいなまれ、その後演奏活動を一時休止。1999年にソロ・ピアノ作『メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー』で復活したが、体調面での大きな変化もあり、長編曲を即興でパフォーマンスしたソロ・コンサートはこのイタリア・ツアーが最後となった。
■98年のNYタイムズのインタビューで、キースは「あのコンサートで、どうエネルギーを使ってしまったのか自分でもわからない。まるで、体の中にエイリアンでも入り込んだみたいだった。自分は2度とステージに立てないと思ったよ。最後のコンサートでは葬送曲まで弾いたさ。自分自身のためにね」と語るほど、イタリア・ツアーでの演奏は全身全霊をかけた、決意に満ちた内容であった。
■『ケルン・コンサート』『フェイシング・ユー』などに代表される、キース・ジャレットの代名詞=完全即興のソロ・ピアノ作品。演奏内容もさることながら、このツアー中に急に体調不良を感じたというキースの、微妙な変化もとらえた作品となり、一種ドキュメンタリー的な作品で、現代最高峰のカリスマ・ピアニスト=キース・ジャレットを知るうえで重要な作品。