長門芳郎 / PIED PIPER DAYS〜パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録1972-1989
70年代はシュガー・ベイブ〜ティン・パン・アレー〜細野晴臣のマネージャーとして、80年代は伝説のレコード・ショップ、パイドパイパーハウスの店主として、国内外の音楽シーンを見つめてきた長門芳郎による初の回顧録『PIED PIPER DAYS〜パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録1972-1989』がリットーミュージックから7月15日発売。
本書では、シュガー・ベイブ誕生秘話、未発表作品も含むティン・パン・アレーの関連作やコンサートにおける数々の逸話、小説にも登場し流行の最前線といわれたレコード・ショップの店頭での出来事、渋谷系勃興前夜の東京の音楽シーン、さらに取材、招聘やプロデュース、リイシューを通じた海外ミュージシャンとの交流などが、貴重な写真や資料をまじえて丹念に綴られています。関連作を紹介するディスク・ガイド付き。
またタワーレコードでは、渋谷店5階フロアの一部スペースに、南青山の伝説的なレコードショップ“パイドパイパーハウス”が、7月15日(金)より期間限定にて復活オープンします。
日本のポピュラーミュージックの貴重な証言者にして、豊富な知識で数々の名盤を紹介してきたポップスの水先案内人、長門芳郎がかつて店主を務めた南青山のレコードショップ“パイドパイパーハウス”。細野晴臣や山下達郎、大貫妙子、矢野顕子、坂本龍一、ムーンライダーズ、ピチカート・ファイヴ、南佳孝、佐野元春らのミュージシャンを始め、音楽評論家や雑誌編集者、若きクリエイターが多く出入りしていたことで、当時の音楽シーンを牽引してきた伝説のレコード店が『PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA』として復活を遂げます。(制作協力:東洋化成)
会場となる5階フロアでは、長門氏の目利きによる選りすぐりのCDや一部アナログのコーナー展開をはじめ、タワーレコードの現役バイヤーによる現代における“パイド的”なアーティストの紹介、さらには当時のポスターやチケット、フライヤーなどの貴重なアイテムの展示を実施します。また期間中は長門氏がショップスタッフとして店頭に立つことも決定しています
期間中には回顧録『PIED PIPER DAYS パイドパイパー・デイズ 私的音楽回顧録 1972-1989』にも登場するパイドパイパーハウスと馴染みの深いミュージシャンや音楽関係者とのトークショーやイベントも予定しています。
また、今回のショップ・イン・ショップ企画に連動して、人気再発シリーズ「パイドパイパー・デイズ」から初のベスト・コンピレーションアルバム『BEST OF PIED PIPER DAYS』(7月13日(水)発売)を始め、ピチカート・ファイヴSONY時代の2作品『カップルズ』『ベリッシマ』のアナログ盤、さらに8月24日(水)には、タワーレコードのレーベルより、かつてドリームズヴィル・レーベルからリリースされ好評だったハース・マルティネス『ミスター・ドリームズヴィル〜夢の旅人(CD)』『フル・ムーン(CD&アナログ)』の2タイトルの再発も決定しています
今後もタワーレコードとパイドパイパーハウスでは、この『PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA』オープン期間中に、さまざまなリイシューやコンピレーションアルバムもリリースを企画しています
<PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA イベント情報>
●『PIED PIPER DAYS』出版記念 長門芳郎×片寄明人トークショー
日時:7月15日(金)19:30〜
場所:渋谷店5F PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA前特設ステージ
出演:長門芳郎、片寄明人(Great3、Chocolat & Akito)
●『PIED PIPER DAYS』、『自伝 鈴木茂のワインディング・ロード』ダブル出版記念 長門芳郎×鈴木茂トークショー
日時:7月23日(土) 18:00〜
場所:渋谷店5F PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA前特設ステージ
出演:長門芳郎、鈴木茂
●TOWEREVOLVE PROJECT 「タワレコ洋楽月報」
日時:7月25日(月) 20:00~
場所:渋谷店5F PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA前特設ステージ
司会:高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)、リサ(バニラビーンズ)、DJフクタケ、北爪(渋谷店バイヤー)
ゲスト:長門芳郎、村松邦男(元シュガーベイブ 作曲家)
番組内容:タワーレコードのインターネット・ストリーミング・プログラム、TOWER REVOLVE PROJECT(通称:タワレボ)の人気洋楽番組。あと一歩、“洋楽に近づきたい貴方”に向け、司会で音楽評論家の高橋芳朗、バニラビーンズのリサ、DJ フクタケらが、さまざまな切り口で洋楽の魅力を紹介する360度洋楽エンターテイメント。
●『PIED PIPER DAYS〜パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録1972-1989』
【CONTENTS】
■DO YOU BELIEVE IN MAGIC? プロローグ
■ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY 1972-1977
■MAGICAL CONNECTION 1978-1989
■LOOKING FOR YOU エピローグ
■巻末付録:パイドパイパーハウス全広告
(10年以上にわたって毎月『ミュージック・マガジン』に掲載された広告を複写して収録)
【本書に登場する人々】
山下達郎、大貫妙子、細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂、小西康陽、田島貴男、ジョン・セバスチャン、ピーター・ゴールウェイ、ヴァン・ダイク・パークス、ドクター・ジョン、ハース・マルティネス、アルゾ、ほか
<著者 プロフィール>
長門 芳郎(ながと よしろう)
音楽プロデューサー、音楽雑文家。
70年代初期から後期にかけ、シュガー・ベイブ(山下達郎/大貫妙子/村松邦男ほか)、ティン・パン・アレー(細野晴臣/鈴木茂/林立夫)のマネージャーとして、コンサート/レコード制作に携わる。70年代末〜80年代末には、南青山の輸入レコード店パイドパイパーハウスの店長/オーナーを続けながら、初期ピチカート・ファイヴのマネージメントを手がけたほか、海外アーティストのコンサートをプロデュース。ヴァン・ダイク・パークス、ドクター・ジョン、リチャード・トンプソン、フィービ・スノウ、ダン・ヒックス、ジョン・サイモン、ローラ・ニーロ、ピーター・ゴールウェイ、NRBQ、ハース・マルティネス、MFQ、ロジャー・ティリソンほか多数の来日ツアーを実現させている。80年代末にヴィレッジ・グリーン・レーベル(ポニーキャニオン)をスタートさせ、海外アーティストのレコード制作に携わり、98年からはドリームズヴィル・レーベルのレーベル・プロデューサーとして、数多くのアルバム制作を行なっている。以上の仕事のかたわら、70年代から現在まで、数多くの洋楽アルバム/CDのリイシュー企画監修、アート・ディレクションを行ない、その総数は1500タイトル以上。現在、放送開始から15年を迎えた音楽番組『ようこそ夢街名曲堂へ!』(K-MIX)にレギュラー出演中。 著書に「魔法のBEAT」(MF WORKS)がある。