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80年NO WAVEカルチャーを牽引した映像作家・フォトグラファー、リチャード・カーン来日記念上映が渋谷で開催

2016/03/14 16:53掲載
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RICHARD KERN FILM COLLECTIONS
RICHARD KERN FILM COLLECTIONS
80年代のニューヨーク・アンダーグラウンド〜NO WAVE カルチャーを牽引した映像作家リチャード・カーンの来日が決定。これにあわせ、彼の過去から現在までの映像作品を特集した上映が渋谷のシアター・イメージフォーラムにて行われます。公開初日の3月26日(土)にはリチャード・カーンが来館し、上映前に舞台挨拶を行います

<RICHARD KERN FILM COLLECTIONS>
●2016年3月26日(土)〜4月1日(金) シアター・イメージフォーラム
連日21:00より1回上映 一般:1,200円/シニア・会員:1,100円
企画:株式会社ダゲレオ出版
※18歳以下の方は入場不可

特設ページURL http://www.imageforum.co.jp/kern/

◯上映作品
▼『グッバイ 42nd ストリート』 1983年│4分│デジタル
⇒マンハッタンのタイムズスクウェア周辺のポルノショップやグラインドハウスの風景と、暴力的なイメージを交錯させたカーンの処女作。

▼『ストレイ・ドッグ』 1985年│10分│デジタル

▼『ウーマン・アット・ザ・ホイール』 1985年│7分│デジタル

▼『サブミット・トゥ・ミー』 1985年│12分│デジタル
⇒リディア・ランチ、ラング・レッグらがカメラに向かって挑発的なパフォーマンスを繰り広げる。オットー・ミュールとパンクロックが出会ったかのよう。音楽は結成から間もないバットホール・サーファーズ。

▼『ユー・キルド・ミー・ファースト』 1985年│12分│デジタル

▼『フィンガード』 1986年│22分│デジタル
⇒過激な描写が物議を呼び公開当時世界各国で上映禁止騒動を巻き起こしたカーンの代表作。リディア・ランチ扮する娼婦が粗暴な男と共にセックスと殺人を繰り返しながら旅を続けるロード・ムービー。※日本語字幕なし

▼『X is Y』 1990年│4分│デジタル

▼『ナチ』 1991年│2分│デジタル

▼『フェイス・トゥ・パンティー・レイシオ』 2011年│2分│デジタル
⇒カーンは2000年代に入ると90年代中盤以降滞っていた映像作家としての活動を再開。今回上映する新作3本はいずれも少女たちの表情や身体を、覗き見ているかのようなフェティッシュな作品である。

▼『クリーン』 2012年│2分│デジタル

▼『FFP』 2015年│2分│デジタル

合計79分/18歳以下の入場不可/日本語字幕なし

☆リチャード・カーン:
リチャード・カーンは1954年生まれ、ノース・カロライナ州出身。ジャック・スミスやウォーホルの実験映画や、低予算のホラー映画から影響を受け、スーパー8を駆使して映像制作をはじめます。ニューヨークで出会ったリディア・ランチやソニック・ユースなどパンク〜オルタナティヴ・ロックのミュージシャンとのコラボレーションを重ね、バイオレンスに溢れたフェティッシュかつトラッシュな映像作品やミュージックビデオを製作します。

またフォトグラファーとしてマリリン・マンソン、デイモン・ダッシュ、ニック・ケイヴ、キム・ゴードン、ニック・ノルティ、ウド・キア、クリスピン・グローヴァーなど数多くのアーティストや俳優のポートレイトを撮影。近年は少女たちをモデルにした写真集を多数刊行しています。ファッション誌「GQ」や「i-D magazine」のグラビア撮影や、青山とニューヨークに店舗をかまえるヘア・クリエイティブ集団「シゼン/オーバーシー」のアートピースを手掛けるなど、アートやファッション業界からも注目されています。今回本邦初上映となるデジタル・リマスター版はアンソロジー・フィルム・アーカイブスとアンディ・ウォーホル財団によって作製されました。