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スリップノット初のベスト『Antennas To Hell』、限定盤のDVD内容が明らかに

2012/06/13 00:41掲載
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Slipknot / Antennas To Hell
Slipknot / Antennas To Hell
スリップノット(Slipknot)が日本で7月25日、米国で7月24日に発売する初のベスト・アルバム『Antennas To Hell』。限定盤には、2009年Download FestivalのライヴCDに加え、ボーナスDVDも付属。DVDには、これまでに発表されたPV全19曲と、各メンバーにフォーカスした新編集の10本のショート・ドキュメンタリー映像を収めます。

以下はバンド側がアナウンスした声明文(全文)の日本語訳

世界中に何百万といるファンにとって、スリップノットは単なるバンドという存在だけではなく、カルチャーであり、人生の生き方を意味する存在だ。全ての不屈の精神や独創性、芸術的な完全性、そしてスリップノットが発信する創造物の全体的なヴィジョンといった要素を完全に受け入れる事は、全ての側面を完全に受け入れ、既成の価値観をぶち壊すコミュニティの一員となり、そして生存をかけた戦いにおける真の力強さを見つけ出す事だとも言える。

スリップノットは、ロック・シーンが今までに経験してきたどのバンドとも全く違う存在であり、その特異な存在でもある彼らの常にシーンに衝撃を与え続けた20年を祝し、7月25日(USは7月24日)、他の追随を許さないほどのそのキャリアを集約した初のベスト・アルバム『アンテナズ・トゥ・ヘル』をリリースする。同時に、この夏、バンドは2012年のロックスター・エナジー・ドリンク・メイヘム・フェスティヴァルのヘッドライナー・アクトとして全米をツアーし、さらには自らがキュレーター(管理人)となって主宰する初のフェスティヴァル、KNOTFEST(=ノットフェスト)を開催する事も決定している。

バンドにとって、今回の「ベスト・アルバム」の発売はまさに完璧なタイミングだと言えるだろう。なぜなら、スリップノットとして最初のチャプター 〜名もないバンドとしてスタートし、世界におけるもっとも巨大なバンドとして成長していくまで〜 を捕えたものになるからだ。

この夏のメイヘム・ツアーとノットフェストは、バンドと、残念ながら他界してしまったベーシスト、ポール・グレイの人生を讃えるものであり、同時にスリップノットの「始まりの終焉」を告げるものになる。この夏のパフォーマンスは、ファンにとって今現在の彼らの姿を見られる最後の機会となる、とも言えるだろう。もちろん、バンドは活動を続けていくのだが、今までのスリップノット同様、バンドは進化をし続ける、という事実があるのだから ── 未来は、まだ何も記されてはいないのだ。『アンテナズ・トゥ・ヘル』は、その全てを祝う作品となる。通常盤に加え、2CD+DVDの限定盤も同時発売(USは、通常盤と2CDスペシャル・エディションという2フォーマットでの発売となり、この2CD+DVD限定盤が発売されるのは、日本とヨーロッパのみ)されるのだが、この限定盤に付くボーナスCDには、あの伝説的なパフォーマンスでもある2009年の英ダウンロード・フェスティヴァルでのライヴ音源を収録。8万人の観衆を前に、あの圧倒的なパフォーマンスで自らのキャリアを総括したセットを披露したその歴史的瞬間をとらえたライヴCDとなるのだ。そのセットリストが、「歴史的」という言葉の証明となるだろう。また、このベスト・アルバムにはファースト・アルバム『スリップノット』の1曲目に収録されていた「(シック)」から、2008年作品『オール・ホープ・イズ・ゴーン』から生まれたNo. 1ロック・ソング、「スナッフ」までを収録。この作品には、ファンが愛する楽曲や、ライヴでの定番曲、そして誰もが耳にしたラジオ・ヒッツなどを数多く収録しているのだ。また、同じく限定盤に付くボーナスDVDには、彼らが発表してきたビデオ・クリップ全19曲を完全網羅、さらに、各メンバーにフォーカスした新編集の10本のショート・ドキュメンタリーも収録している。

バンドのカルチャーをより進めていくべく、この夏、バンドは初のモバイル・アプリケーション、『Wear the Mask』も発表する。独自のマスクを作ったり、ファン同士の交流が出来るこのアプリは、その見た目や出来映えは、完全に100%スリップノット仕様となっており、スリップノットとしての表現の場を、今まで手を出さなかった領域 〜世界中のファンをつなぐ携帯〜 へと進めていくものになる。このアプリ『Wear the Mask』は、『アンテナズ・トゥ・ヘル』と同じタイミングで発表される予定だ。


数字を見てみよう。
スリップノットは、世界中で11ものプラチナム・アルバムと38ものゴールド・アルバムを獲得しており(日本でも、彼らの作品4枚全てがゴールド・ディスクを獲得している)、彼らの現時点での最新作『オール・ホープ・イズ・ゴーン』は、ビルボード・チャートのNo. 1を記録、グラミー賞では7度のノミネーションを受け、2006年度のグラミー賞では楽曲「ビフォア・アイ・フォーゲット」でベスト・メタル・パフォーマンスを受賞もしている。


コリィ・テイラー(#8, vo.)、ミック・トムソン(#7, g.)、シド・ウィルソン(#0, DJ)、クラウン(#6, per.)、ポール・グレイ(#2, b., R.I.P.)、ジョーイ・ジョーディソン(#1, dr.)、クリス・フェーン(#3, per.)、ジム・ルート(#4, g.)、そしてクレイグ・ジョーンズ(#5, sampler)の9人からなるスリップノットは、メロディやその主題における「ヘヴィネス」を追求し続け、純粋なる表現性や、究極の権限、そしてオーディエンスの勝利を常に約束し続けてきた。1995年に結成して以来、メタルとハード・ロックの可能性を押し広げ続け、アーティスティックな表現者として必然的な支配をすぐさま勝ち取ってきたバンドなのだ。

バンドは10年をかけて、ゆっくりと、そして確実に、最も愛されるバンドの一つとしての地位を確固たるものにしてきた。彼らはヘッドライン・ツアーからフェスティヴァルへの出演で世界中を手中に収め、熱烈なまでのファンからの忠実なサポートを持ち続けている。彼らがバンドとして進化し続ける中、ファンも同じように進化し続けていったのだ。スリップノットは常に新たなる冒険でファンに挑戦し続け、意欲的な、全く新しい、そして興奮すべき音楽を発表してきた。彼らのカルチャーに飲み込まれていない人達にとっては非常に大きな驚きとなるだろうが、スリップノットの最近のNo. 1楽曲は、バラード曲 〜一度聴いたら忘れることが出来ないほどのインパクトを持つ「スナッフ」〜 である。

進化を止める事、それは、死を意味する事だ。

現在、スリップノットは、メタリカやアイアン・メイデンと肩を並べる、ヘヴィ・メタル・バンドのエリート/英雄としてその伝説を築き上げたほんの一握りの選ばれたバンドの仲間入りをした、とも言える。

15年前にバンドとしてその姿を具体化させて以来、スリップノットは歩み続けている。人間性が衝突したとしても、彼らの集合体は兄弟として固い結束を産みだし続けていくのだ。「俺達は憎しみでつながっている」とジョーディソンは言う。「時にはお互いを憎みあい、時には世界を憎む。そして時には自分自身の人生をも憎みながらね。でも俺達が一緒になれば、怪物的な何かが生まれ、そのエネルギーから驚くべきサウンドを引き出していく。それに俺達は、世界征服を信じているんだ。そしてこのバンドこそ、俺達をそこへ近づけさせてくれる存在なんだ」

常に模倣するバンドは増殖し続けるが、彼らの本質までも真似できる存在はない。スリップノットは、唯一無二の存在であり、他の追随を許さない存在なのだ。


●『Antennas To Hell』

[CD1]

01. (sic)
02. Eyeless
03. Wait And Bleed
04. Spit It Out
05. Surfacing
06. People = Shit
07. Disasterpiece
08. Left Behind
09. My Plague (New Abuse Mix)
10. The Heretic Anthem (live)
11. Purity (live)
12. Pulse Of The Maggots
13. Duality
14. Before I Forget
15. Vermilion
16. Sulfur
17. Psychosocial
18. Dead Memories
19. Snuff

[Bonus CD]

*Live At The Download Festival, 2009

01. (sic)
02. Eyeless
03. Wait And Bleed
04. Get This
05. Before I Forget
06. Sulfur
07. The Blister Exists
08. Dead Memories
09. Left Behind
10. Disasterpiece
11. Vermilion
12. Everything Ends
13. Psychosocial
14. Duality
15. People = Shit
16. Surfacing
17. Spit It Out