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ソニーがベータビデオカセットとマイクロMVカセットの出荷終了を発表

2015/11/10 14:20掲載
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ベータビデオカセット「EL-500B」、「500MHGB」
ベータビデオカセット「EL-500B」、「500MHGB」
ソニーが2016年3月をもって、ベータビデオカセットとマイクロMVカセットの出荷を終了すると発表。これにより、ソニーにおけるベータマックスフォーマットの記録メディア、およびマイクロMVフォーマットの記録メディアの出荷はすべて終了することになります。

以下、プレスリリースより

ソニーは2016年3月※をもって、ベータビデオカセットおよびマイクロMVカセットの出荷を終了いたします。
ベータビデオカセットは、家庭用のビデオ記録用途に向け開発した磁気テープ記録方式『ベータマックスフォーマット』の記録メディアであり、1975年より生産を行ってまいりました。同フォーマット対応ビデオテープレコーダー機器の生産は2002年に完了しています。
マイクロMVカセットは、デジタルビデオカメラの記録方式『マイクロMVフォーマット』の記録用テープメディアで、同フォーマット対応ビデオカメラの生産は2005年に完了しています。

これにより、弊社におけるベータマックスフォーマットの記録メディア、およびマイクロMVフォーマットの記録メディアの出荷は、すべて終了することになります。
※ 需要状況によっては予定時期以前に終了する場合もあります。


【出荷終了となる記録メディア】
<ベータビデオカセット>
EL-500B
2L-500MHGB
2L-750MHGB
L-25CLP(ベータビデオ用クリーニングテープ)

<マイクロMVカセット>
MGR60
MGRCLD(マイクロMV用クリーニングテープ)

【ご参考】
●ベータマックスフォーマットについて
ソニーは、1975年にベータマックス方式の一号機となる家庭用ビデオテープレコーダー(VTR)「SL-6300」および対応する記録用テープメディアのベータビデオカセット「K-60」(60分用)、「K-30」(30分用)を発売しました。ベータマックスVTR機器の累計販売台数は全世界で約1,800万台以上に上ります。ベータビデオカセットはピーク時の1984年度当時には、年間で約5,000万巻を出荷しました。
ベータマックスVTR機器の販売は、ベータマックスフォーマットの拡張方式であるEDベータ方式のVTR機器「EDV-9000」およびハイバンドベータハイファイ方式のVTR機器「SL-200D」の2機種の生産終了をもって2002年に終了しましたが、ベータビデオカセットの販売についてはその後も継続してきました。
この度、アナログ地上波放送の終了や、需要の推移など市場の状況を鑑みて、ベータビデオカセットにおいても販売を終了いたします。
※ ベータマックスフォーマットとは:テレビ放送録画・再生用途を想定し、家庭用ビデオ記録用として開発された磁気テープ記録方式。


●マイクロMVフォーマットについて
ソニーは、2001年に初めてのマイクロMV方式ビデオカメラ「DCR-IP7」を発売以来、4機種のマイクロMV方式ビデオカメラを発売しました。
2005年に、「DCR-IP1K」の生産終了をもってマイクロMV方式ビデオカメラ機器の販売は終了しましたが、その後も、マイクロMV方式の記録用テープメディアであるマイクロMVカセットの販売を継続してきました。
この度、需要の推移など市場の状況を鑑みて、マイクロMVカセットにおいても販売を終了いたします。
※ マイクロMVフォーマットとは:DV方式比で約3倍の高密度記録・再生技術を実現した、デジタルビデオカメラ向け磁気テープ記録方式。

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201511/15-1110/index.html