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ブラック・サバスのトニー・アイオミが語る「指切断事故」のインタビューをアニメーション化

2015/02/20 15:41掲載
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The Complete History of Heavy Metal: Fingers Bloody Fingers - Tony Iommi of Black Sabbath
The Complete History of Heavy Metal: Fingers Bloody Fingers - Tony Iommi of Black Sabbath
ブラック・サバス(Black Sabbath)のギタリスト、トニー・アイオミ(Tony Iommi)が、かつて自分に起きた「指切断事故」について語ったオリジナル・インタビューをもとにしたアニメーションが公開され話題に。米国のケーブルテレビ・チャンネルVH1が制作した映像で、タイトルは「The Complete History of Heavy Metal: Fingers Bloody Fingers」。

●指切断事故(wikipediaより)
彼の右手の中指と薬指は、板金工時代の事故で先端部分が失われている。アイオミは工場で鉄板をプレス係りに送り出す役目であった。その工場を退職するちょうどその日はたまたまプレス工が無断欠勤しており、アイオミがプレス係と送り出す役を兼務する羽目になった。兼務は大変な上にプレス作業に慣れていなかったため機械のスピードについていけず、彼はあやまってプレス機械に手を入れてしまい、指を切断してしまったそうである。指への事故はギタリストとしてただでさえショックである上に、左利きのため右手指で押弦を行うアイオミには余計致命的であった。しかし彼は、右手の指の先端に洗剤のプラスチック容器を溶かして作ったチップをはめて、そのハンディを克服した。そのハンディを克服するきっかけとなったのは、先の板金工場の監督がアイオミを励ますためにベルギー人ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのアルバムをアイオミに聞かせたからだそうである。ジャンゴも火災事故で左手の薬指と小指が動かなくなったものの、そのハンディを乗り越えてギタリストとして活躍していた。彼の存在に励まされたアイオミは奮起し、先の指先チップを開発。さらにギターの弦のテンションを極限まで下げ、わずかな力でも弦を押さえられるようにした。これにより、アイオミのギターは音が低く、潰れたような特徴的なサウンドとなり、その音色は後に様々なヘヴィメタルのギタリストに影響を与えた。