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ビーチ・ボーイズの新作『That's Why God Made The Radio』、詳細判明

2012/04/25 23:08掲載(Last Update:2012/05/08 14:15)
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Beach Boys
Beach Boys
ビーチ・ボーイズ(Beach Boys)が新作スタジオ・アルバムのリリースを公式にアナウンス。現存するオリジナル・メンバーのブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)、マイク・ラヴ、アル・ジャーディーンを全員含めたラインナップで発表する新作『That's Why God Made The Radio(邦題:ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神が創りしラジオ)』は米国で6月5日、日本で6月4日に発売されます。

以下はプレスリリースの日本語訳。

ポピュラー音楽史上もっとも伝説的なバンドのひとつ、ビーチ・ボーイズの創立メンバーがデビュー50周年を祝して再集結した。彼らはニュー・アルバム、大々的な世界ツアー、そして記念のカタログ・リリースを予定している。本日、ビーチ・ボーイズはキャピトル/EMIから6月4日(米6月5日)にリリースされる新作スタジオ・アルバム 『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神が創りしラジオ』(原題:That's Why God Made The Radio) の詳細を発表した。

メンバーのブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストン、そしてデイヴィッド・マークスは先ごろ、ロスアンジェルスのオーシャン・ウェイ・スタジオでおこなわれていた29作目(2011年の《スマイル・セッションズ》も含む)のスタジオ・アルバム 『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神が創りしラジオ』(原題:That's Why God Made The Radio)のレコーディングを完了させた。現存のオリジナル・メンバー全員が参加したアルバムがリリースされるのは、数十年ぶりのことだ。ブライアン・ウィルソンがプロデューサー、マイク・ラヴがイグゼクティヴ・プロデューサーを務めたアルバムに収められる11の新曲は、ビーチ・ボーイズならではの心を揺さぶるウエストコーストの物語を、彼らにしか出せない、時代を超えたサウンドとともに伝えてくれる。

アルバムのリード・シングル 『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神が創りしラジオ』(原題:That's Why God Made The Radio) は、音楽を支援してくれる世界中のラジオ局を讃えたアップビートな明るいナンバーで、ビーチ・ボーイズの舞い上がるようなハーモニーをフィーチャーしている。今日からこの曲は主要なすべてのデジタル・プロバイダーでダウンロード購入が可能になり、ESPN RadioとESPN 2の "Mike & Mike In The Morning" (午前6時〜10時〔東部、太平洋標準時〕/地元のラジオ局を参照のこと)で全国的に初オンエアされる。シングルの歌詞を収めた新作ヴィデオが今日からVEVOとビーチ・ボーイズのユーチューブ・チャンネルで公開され、そこではこの曲のメイキングにまつわるヴィデオをストリーミング視聴することもできる。

「ぼくはすべてをラジオから教わった」とブライアン・ウィルソンは語る。「チャック・ベリー、ローズマリー・クルーニー、フォー・フレッシュメン、フィル・スペクター、リトル・リチャード……" That's Why God Made The Radio"がラジオで聞けたら、きっと信じられないぐらいワクワクするだろう。まちがいなくね。信じられないぐらいワクワクするはずさ」
 
「音楽に関する限り、ぼくは大部分ラジオを通じて、世界のありとあらゆる創造性に対する驚嘆の念を育んできた」とマイク・ラヴ。「ぼくらのように50年代、60年代、70年代、そしてそれ以降の時代に成長した世代の人生に、ラジオはとてつもなく重要な役割を果たしてきた。子どものころはよく、みんなで家を抜け出してブライアンの車に乗りこみ、地元のラジオ局を彼のカー・ラジオで聞いたものだよ」

アルバムにはほかに "Think About The Days" "Isn't It Time" "Spring Vacation" "From There To Back Again" "Pacific Coast Highway" "Summer's Gone" "Shelter" などの新曲が収録される。

新作の曲づくりとレコーディングには、ビーチ・ボーイズのメンバー全員が協力して臨み、アルバムの全曲で、輝かしいハーモニー、作詞、そしてアレンジに貢献している。

「ふりだしに戻ったんだ」とアル・ジャーディン。「スタジオで思い出と現在(いま)を分かち合うのは、ほんとうにすばらしい経験だった。みんなで1本のマイクを囲んでうたうと、とくにそれを実感できる。みんなの声が聞こえるし、ほんとうにしっかり結びつけるからね」

「たしかにバンドとしては再結成したわけだけど、ぼくらが友だちとして一緒じゃなかったことは一度もない」とブルース・ジョンストン。「メンバーとまたスタジオに入るのは祈りが叶ったような感じだったし、この経験をみんなと分かち合えると思うとゾクゾクするね」

「家族の再会、というのがいちばん近いかもしれない」とデイヴィッド・マークス。「一緒にいると、すごくいい感じなんだ。いつでも前の時と同じようにしっくり来るし、ぼくら5人でひとつという感じになれるのさ」
 
 ブライアン・ウィルソンが46年ぶりに本格的に参加するバンドのデビュー50周年ツアーは、今週、ツーソンでスタートし、1965年以来となるハリウッド・ボウル公演、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティヴァルのヘッドライナー、ボナルー・ミュージック&アーツ・フェスティヴァル、そしてニューヨーク、シカゴ、ボストン、フィラデルフィア、アトランタ、ラスヴェガス、ワシントンDC、トロント、モントリオールといった大都市での公演が含まれる。東京、大阪、名古屋での公演は決定済みで、その後も海外での日程が発表される予定だ。

5月1日にはバンドの古典的なヒット11曲と2012年版の〈恋のリバイバル〉をフィーチャーしたCDが同梱される全72ページのビーチ・ボーイズ・マガジン 'Zinepack' が、ウォルマートの音楽コーナーで発売になる。詳細とオンライン購入については、http://www/walmart.com/ip/20678933まで。

ビーチ・ボーイズは5月16日の 'QVC Wednesday' に出演し、午後7時(東部標準時)/午後4時(太平洋標準時)から1時間にわたって待望の新作をライヴで初披露する予定になっている。"The Beach Boys' Qsessins Live" の放映中にはニュー・アルバムの注文が受け付けられ、QVCでの購入者は、正規の発売日の1か月近く前に、彼らの大ヒット曲を収めたボーナス・ディスクつきのスペシャル盤を注文することができる。ボーナス・ディスクつきのCDは、5月16日からQVC.com、または(800)345-1515で独占的に発売される(数に限りあり)。

ほかにもいくつか全国的なTV番組への出演が決まっており、今週の日曜日、4月29日には "CBS Sunday Morning" でインタビュー、5月9日にはNBCの "Late Night With Jimmy Fallon" で複数の曲のパフォーマンスとインタビュー、そして6月6日にはNBCの "Tonight Show With Jay Leno" でパフォーマンスが放映される。出演番組はさらに増える予定だ。

ラジオのスペシャル・イベントもいくつか決定済みで、5月26日の土曜日には、正午(東部標準時)から衛星ネットワーク、SiriusXMのChannel 6、'60s on 6で放送される4日間のメモリアル・デイ・ウィークエンド特番 "Beach Boys Endless Summer Weekend" の一環として、 "Artist Confidential"のパフォーマンスとQ&Aスペシャルが放送される。同じくメモリアル・デイ・ウィークエンドには、Cumulus Radio Network が150を越えるアメリカ全土のクラシック・ヒット/オールディーズ専門局およびアダルト・コンテンポラリー専門局で、1時間のビーチ・ボーイズ50周年特番をオンエアする。

ビーチ・ボーイズとキャピトル/EMIは、バンドの全カタログを対象とした50周年記念のリリースについてもパートナーを結び、年内に新たなヒット・コレクションとキャリアを総括するボックス・セットをリリースする予定だ。

ビーチ・ボーイズ??50年という節目を迎えたアメリカ初のポップ・バンドは、夏のサウンドトラックとして世界中で愛されている音楽を半世紀にわたってレコーディングし、演奏している。1961年にカリフォルニア州ホーソーンで結成されたビーチ・ボーイズは当初、ティーンエイジのウィルソン3兄弟、ブライアン、カール、デニスと従兄弟のマイク・ラヴ、そして高校の友人アル・ジャーディンで構成されていた。1962年には近所に暮らすデイヴィッド・マークスが加入し、キャピトルからリリースされた初期のヒット曲に参加。マークスは1963年末に脱退し、ブライアン・ウィルソンが曲づくりとプロデュースに専念するためにツアーから身を退いた1965年には、ブルース・ジョンストンが加入した。

ビーチ・ボーイズは1962年7月にキャピトル・レコードと契約し、同年、初のアルバム《サーフィン・サファリ》をリリース。アルバムは「ビルボード」のチャートに37週にわたってランクインし、輝くようなヴォーカル・ハーモニーとカリフォルニア風のリラックスしたスタイルで知られる若いグループを世界的なスターダムに押し上げた。ウィルソン/ラヴのコンビは世界的な大ヒット曲を数多く生みだし、ブライアン・ウィルソンの音楽的なリーダーシップの下で、当初はサーフ・ロックに焦点を当てていたバンドは、より幅広いテーマを取り上げるようになる。結果としてビーチ・ボーイズは、1960年代のアメリカを代表するバンドとなった。

1966年にブラザー・レコードを立ち上げたビーチ・ボーイズは、もっとも早い時期に自分たちのレーベルを設立したバンドのひとつだ。メンバーそれぞれが株主となり、キャピトル・レコードがパートナーとして配給を受け持った。ブラザー・レコードは現在も、ビーチ・ボーイズの知的財産??キャピトル/EMIおよびその他のレーベル・パートナーとのバック・カタログ、名称、ロゴ、イメージ、肖像権などを管理している。

ビーチ・ボーイズは現在も、アルバムとシングルをもっとも多く売り上げたアメリカのバンドという記録をビルボード/ニールセン・サウンドスキャンで保持しており、「ビルボード」のトップ40にもっとも数多くヒット曲(36曲)を送りこんだアメリカのバンドでもある。《サウンズ・オブ・サマー:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ》はトリプル・プラチナを獲得し、昨年11月にリリースされ、世界的に評論家の絶賛を浴びた《スマイル・セッションズ》は、「ローリング・ストーン」誌によって、2011年の年間最優秀リイシュー作品に選ばれた。

1988年にロックンロール・ホール・オブ・フェイム入りを果たし、グラミーの生涯功労賞を受賞したビーチ・ボーイズは、世界中で偶像視されているアメリカの象徴なのだ。


1. Think About The Days
2. That's Why God Made The Radio
3. Isn't It Time
4. Spring Vacation
5. The Private Life Of Bill And Sue
6. Shelter
7. Daybreak Over The Ocean
8. Beaches In Mind
9. Strange World
10. From There To Back Again
11. Pacific Coast Highway
12. Summer's Gone