NHK総合『NHKアーカイブス〜ゴジラからのメッセージ』が5/18放送

「ゴジラ」誕生から60年を迎える。これまで28に及ぶ作品の中で、ゴジラは人間や文明のおごりに警鐘を鳴らし続けてきた。そして今、再びゴジラが発するメッセージに光が当たっている。
ゴジラがスクリーンに登場したのは、1954年。ビキニ核実験で死の灰を浴びた第五福竜丸事件直後のことだった。水爆実験によって海底より目を覚ました怪獣・ゴジラは、放射能をまき散らし、都市を破壊した。ゴジラは核への恐怖を体現する存在だった。核兵器まで生み出した人間の文明への警鐘、人間の力を凌駕する自然の力への畏れなどが、その背景にはあった。
その後、ゴジラは、28作を数える人気シリーズとなった。娯楽性を高めながらも、宇宙開発や公害問題など、その時々のテーマを織り込んで制作が続けられた。
そして今年、ゴジラがまたスクリーンに戻ってくる。制作はハリウッド。前回のリメイク版ではハリウッド流の娯楽性を追求した作品となっていたが、今回はゴジラ映画の原点に戻りメッセージ性の高い作品にする、としている。
番組では、ゴジラ60年の歩みを振り返ると共に、人間の文明の力を超えた存在への畏れを伝え続けるゴジラ映画のメッセージを考える。

[ゲスト]
赤坂憲雄さん(学習院大学教授・民俗学者)
みうらじゅんさん(イラストレーター)

[キャスター]
桜井洋子アナウンサー

※ご覧いただくのは

★プロジェクトX挑戦者たち　ゴジラ誕生〜特撮に賭けた80人の若者たち〜(2001年1月23日放送)

日本が生んだ世界のヒーロー「ゴジラ」が誕生したのは昭和29年。当時は、文芸作品が主流の映画界。日の当たらない裏方だった円谷英二が率いる特殊撮影専門の若者集団がゴジラを生み出した。円谷は大人だけでなく、子どもたちも喜ぶ新しい映画を作りたいと考え、制作期間が短い中、一致団結をして新しい映画作りに情熱を注いだ。番組では、逆境からの一発逆転をかけたゴジラに挑んだ若者たちが、日本のみならず世界の映画界に革命を起こした映画「ゴジラ」誕生の物語を描く。
ゲスト：中島晴雄(元東宝俳優)、有川貞昌(元東宝カメラマン)

http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/