私はリズム&ブルースを創った ―― 〈ソウルのゴッドファーザー〉自伝
50年代から60年代、アトランティック・レコードでR&B/ソウルをポピュラー音楽のメインストリームへ押し上げた稀代の名プロデューサー、ジェリー・ウェクスラーの自伝が翻訳刊行。『私はリズム&ブルースを創った ―― 〈ソウルのゴッドファーザー〉自伝』は、みすず書房から5月24日発売予定。黄金時代を担ったシンガー、ミュージシャン、プロモーター、スカウトマン、DJたちの生々しい群像を描き出した一冊。
●『私はリズム&ブルースを創った ―― 〈ソウルのゴッドファーザー〉自伝』
ジェリー・ウェクスラー (著), デヴィッド・リッツ (著), 新井 崇嗣 (翻訳)
「音楽業界にはこれまで、優秀なプロデューサー、口八丁の宣伝マン、老獪なビジネスマンならいた。だがそのすべてを兼ね備えていたのはジェリー・ウェクスラーただ一人。誰も彼より上手くはやれなかった」(『ローリング・ストーン』)
「ウェクスラーは、近代レコード・プロデューサーの役割を定義した者にほかならない。レイ・チャールズやアレサ・フランクリンといったアーティストをなだめすかし、その独創的な見方に普遍的な声を付与させるには、ひとなみ外れた狡猾さが必要だった。ウェクスラー氏が紡ぐ話はじつに興味深い。本書には名声不朽の音楽人たちにまつわる、涎が出そうなほどそそられる逸話が満載だ」(『ニューヨーク・タイムズ・ブック・レヴュー』)
「読み応え満点。こんなにも活き活きと描かれた音楽史には、めったに出会えない」(『カーカス・レヴューズ』)
ジョー・ターナー、レイ・チャールズ、ソロモン・バーク、ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリン、ダニー・ハサウェイ、ドクター・ジョン、ウィリー・ネルソン、エタ・ジェームズ、ボブ・ディラン――リズム&ブルースの名付け親として、アトランティック・レコードの経営者として、〈ソウル・ミュージックのゴッドファーザー〉と呼ばれた稀代の名プロデューサーの自伝。
黒人音楽への飽くなき情熱、批評性と大衆性を併せ持った耳、アーティストの才能を見きわめる独特の嗅覚に加え、ウェクスラーはタフでシビアなビジネスマンでもあった。
詐欺や賄賂、買収や引き抜きに明けくれる業界のまっただなかで、天使の歌声と悪魔の素顔をもつ幾多のアーティストを切り盛りしてきた。
でもまだ業界全体が若々しく、夢と可能性に満ちあふれ、一夜にして奇跡のような成功がもたらされるかもしれない素地があった。
そんな黄金時代をになったシンガー、ミュージシャン、プロデューサー、オーナー、プロモーター、スカウトマン、DJたちの生々しい群像を描き出す。
20世紀のアメリカ音楽史をめぐる、第一級のドキュメント!
ラルフ・J・グリーソン音楽書賞受賞。(メーカーインフォより)