ギター講師歴約25年の男性は、自身のキャリアを振り返り、生徒たちがどのように変化したかをYouTubeで語っています。
The-Art-of-Guitarのマイクによると、90年代後半には生徒たちは自分の音楽の好みをより明確に把握していましたが、iPhoneの大流行で、自分が何を好きなのかよくわからない生徒が増えたそうです。彼は落ち込みましたが、最終的にYouTubeチャンネルのおかげで状況が変わったと述べています
「2008年頃、iPhoneが大流行して、僕の生徒の多くが携帯電話を持ってやってきました、彼らはすべての曲を携帯電話に入れていました。
それは大したことではなく、iPodの頃と同じようなものだと思うかもしれませんが、その頃に、一生忘れられないことが起きた。僕の魂が完全に破壊された瞬間だった。
ある生徒が入ってきたときのことです。新しい生徒で若い子でした。僕は彼に“君はどんな音楽が好きなの?なぜギターを弾きたいの?どんな音楽を演奏したいの?”と尋ねました。すると、彼は突然、何も知らないような、慌てたような顔をしたんだ。
彼は携帯電話を手に取り、“ええと、何が好きかな、見てみよう... ”と言って彼はスクロールしていた。僕はびっくりした。彼が“何がいいかな”と言って、携帯電話をスクロールしてそれを見つけ出した瞬間、僕はただ“これがトレンドでなければいいんだけど。今回だけのケースだといいんだけど”と思いました。
しかし、実際にはそうではありませんでした。その頃に入会した多くの新入生も同じように、自分が何を好きなのかよくわからなくなっていました。彼らは誰かが作ってくれたプレイリストを調べたり、好きなゲームのBGMを調べたりしていたのです。
僕は、音楽への愛や音楽とのつながりという点で“これは音楽の死だ”と思いました。これが2008年から2009年にかけて起こったことです。
この頃、僕はすっかり疲れてしまいました。“こんな日が来るとは思わなかったけど、生徒たちにはもう音楽への愛がないような気がする”と思っていました。そして、ギター講師になりたいとか、ギターを教え続けたいと思うのは難しくなってしまったのです。
しばらくの間、僕は行き詰まりました。ギターのためにギターを教えていただけで、“ここには基礎があるから、後にどんなことをするにしても、少なくとも僕が教えるものでそこに行くことができる”という感じでした。
そういった状況が何年も続き、自分が一番落ち込んでいた時に、突然YouTubeチャンネルが大きくなり、ウェブサイトも大きくなりました。僕は“よし、これで僕はグローバルになった”と思いました。
僕の住んでいる地域には、個人レッスンを受けている人たちのコミュニティーがほとんどなかったので、僕はすぐに疲れてしまいました。
しかし、突然、世界に向けて発信できるようになった。気がつくと、音楽に熱心な人たちから返事やメールをもらっていました。そのおかげで、教えることへの情熱が復活し、僕のすべてが変わりました。音楽に情熱を持っている人たちに手を差し伸べることができなかったら、僕はいつまでギターを教えていたかわかりません、ありがとうございます」。