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フランク・ザッパとブラック・サバスの幻の共演をテーマにしたミニ・ドキュメンタリー映像公開

2021/02/21 19:33掲載
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The Tapes Archive - Zappa Plays Sabbath | Music History #03
The Tapes Archive - Zappa Plays Sabbath | Music History #03
フランク・ザッパ(Frank Zappa)ブラック・サバス(Black Sabbath)のファンでした(アルバム『Vol. 4』の収録曲「Supernaut」が大好きでした)。ザッパは、1976年12月6日のサバスのコンサートで彼らと演奏することになっていましたが、技術的な問題のために実現しませんでした。この幻の共演をテーマにしたミニ・ドキュメンタリー映像「Zappa Plays Sabbath」が、YouTubeチャンネル「The Tapes Archive」にて公開されています。

「The Tapes Archive」によると、当日、サバスとオープニング・アクトのテッド・ニュージェントはマディソン・スクエア・ガーデンに2万人のファンを集めていました。ザッパはライターのヒュー・フィールダーに、この当時のことを以前に次のように語っています。

「彼らとジャムするつもりだった。彼らからサウンドチェックの時間を電話で教えてくれることになっていたんだけど、彼らから電話がなかった。それで会場に行くと、彼らから“何を演奏する?”て言われて、マーシャルズのミニ・ウォールを用意してくれた。でも俺は“くそ、どんな音がするのかわからないまま出るのは嫌だ”と彼らに言い、ライヴを見るだけだと言った。

この日、何があったかというと、トニー・アイオミのギターにトラブルがあって、最後の最後に弦を変えることにした。観客はテッド・ニュージェントのライヴからすでに1時間くらい待っていたので、俺がそこに出てアナウンスをして落ち着かせてほしいと言われた。だから、そうしたよ。彼らを紹介してから、ステージ脇のオジーのオレンジジュースのそばに座った。(ライヴには)驚いた。素晴らしいと思う。特にマディソン・スクエア・ガーデンのような、2万人の観客がうなり声をあげ、喘ぎ声をあげ、お互いにぶつかっているような場所ではね」。

残念なことに当日、ザッパはステージではなく、ステージ脇からのライヴを楽しんだようです。

アイオミは、その夜のことを少し違った形で回想しています。「フランクがバンドを紹介した。彼もプレイしたがっていた。俺たちは彼のものをステージに置いたんだけど、本当にひどい夜だったんだ。フランクはステージに上がるのを待っていたんだけど、僕は“彼には無理だよ。ひどいことになってるんだ。何もかもうまくいってないんだ。ギターの調子が狂ってるんだ。ノイズやパチパチという音がするんだ”。だから彼に言ったんだ。“弾かない方がいいよ、本当に”ってね」