テレビ番組の効果音に気分を誘導されたり、印象深いメロディをつい口ずさんだりなど、人の心や行動は音により日々影響されている。なぜ、どのようにして起こるのか。書籍『音響・音楽心理学』が北大路書房から4月5日発売。本書では、認知や知覚のメカニズムとプロセスを調べ、音楽が心理や身体に及ぼす科学的な効果を解き明かす。その社会的実践や魅力をあまねく紹介。
■『音響・音楽心理学 (シリーズ心理学と仕事 19)』
中島 祥好 (著, 編集), 谷口 高士 (著, 編集)
<目次>
第1章 音響心理学へのいざない
1節 音とは何か/2節 音の聴こえ/3節 音のパターンの知覚/4節 音響心理学と人の生活
第2章 音とは何か
1節 聴覚の役割/2節 耳の役割
第3章 音の知覚
1節 雑音があっても声が聴きとれるのはなぜだろう/2節 時間を計るのに特化した聴覚系
第4章 音と技術
1節 音の物理的側面・心理的側面/2節 「音の大きさ」にみる心理と物理のつながり/3節 音楽と騒音/4節 音のデザイン/5節 聴能形成/6節 音と技術のこれから
第5章 音楽心理学へのいざない
1節 音楽心理学とは?/2節 音楽心理学のアプローチ/3節 音楽心理学の展望
第6章 音楽の認知
1節 音楽の聴取面での認知/2節 音楽の産出面(演奏)での認知
第7章 音楽と感情
1節 音楽における感情の考え方/2節 音楽と感情の結びつき
第8章 音楽の発達
1節 音楽の発達研究に関する基本/2節 音楽の知覚と認知や音楽における感情の発達
第9章 音楽とアイデンティティ
1節 若者と音楽/2節 若者はなぜ音楽を好むのか