昭和40年男増刊 総集編『ザ・タイムマシン 1981・1980・1979・1978』
昭和40年生まれの男性向け年齢限定マガジン『昭和40年男』。松田優作『探偵物語』が表紙を飾る増刊、総集編『ザ・タイムマシン 1981・1980・1979・1978』が2月16日発売。日本人の生き方の大転換期となった1980年を中心にした4年間をフィーチャー
1980年代に突入した瞬間、明らかに社会の色が変わったと感じた。俺たち世代が生きてきたなかで知る10年の節目で、これほどまでに鮮やかな変化を感じさせた時はなかろう。技術を高みへと導くことを力点にして、がむしゃらに走り続けてきたミラクルジャパンは、次々と魅惑のハードを産み出しライフスタイルの変化を促した。若者を中心に価値観の多様性が一気に花開き市場が拡大していく。大人たちはそこをターゲティングしてキラキラとした“ナウ”を送り込み続けるから、俺たちは日々興奮しながら成長できた。本書は、日本人の生き方の大転換期となった1980年を中心にした4年間を切り取ってお送りする。時空の旅をじっくりと楽しんでくれ。準備はOK? それではタイムマシン、スイッチON!!
●THE TIMEMACHINE 1981 写真誌『写真時代』創刊
1981年7月、エロ・写真・芸術が渾然一体となり、異様な力にあふれた『写真時代』が創刊された。荒木経惟、森山大道、赤瀬川原平ら異能の写真家と書き手が表現を爆発させた同誌はエロと芸術の境界線を疾走。偏向的な性や死というダブーにも切り込み、〝ヌケる〟実用書としてもしたたかに売り切った。
●THE TIMEMACHINE 1981 横浜銀蝿「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」大ヒット。
パーマリーゼント、革ジャンに白いマフラー、サングラスのツッパリスタイルで登場した暴走族あがりの横浜銀蝿。不良の日常をロックンロールの楽しさに乗せ、ファンとコンサートで〝対話〟した彼らはテレビ、ラジオでも人気者に。横浜銀蝿はいかにして〝お茶の間に浸透した初のツッパリ〟になれたのか。
●THE TIMEMACHINE 1980 ジョン・レノン射殺事件
1980年12月9日(日本時間)、ジョン・レノンがニューヨーク・マンハッタンの自宅前で殺害された。40歳だった。昭和40年男世代は十代の多感な時期で、皮肉なことにこの事件をきっかけにジョンのすごさを知った人もいるだろう。ラジオから流れてくる曲を聴き、失ったものの大きさを知った。
●THE TIMEMACHINE 1980 マンガ『Dr. スランプ』連載スタート
1980年代のギャグマンガの大ヒット作といえば『Dr.スランプ』。「ほよよ」などアラレ語は流行語になり、大ブームとなった。少年読者のみならず、老若男女から愛されたと言っても過言ではない。この作品はなぜにそこまで人を惹きつけたのか? Dr.マシリトのモデルとなった編集者に当時の話を伺った。
●THE TIMEMACHINE 1979 テレビドラマ『探偵物語』放送開始
高度成長期を経た豊かさとそれに取り残されたひずみ、学生運動の名残を引きずる若者の挫折感が幾重にも織り重なっていた時代。デリケートな時代の空気をはらみながら80年代の扉を開けた『探偵物語』は、多くの若者の心をとらえた。誕生秘話と、松田優作がこの作品で目論んだ〝時代のエッジ〟に迫る。
●THE TIMEMACHINE 1979 第5回先進国首脳会議 東京サミット開催
サミットって? いまひとつピンとこなかった人も、日本で開催され、〝事の大きさ〟を実感したのではないだろうか。先進国の首脳だけが集まって世界をリードするためにあれこれ話し合う会議=サミットは、〝寄り合い〟に代わる呼び名としてスタンダードとなった。初の「東京サミット」を振り返る。
●THE TIMEMACHINE 1978 東京・池袋でサンシャイン60が開業
1978年4月、東京・池袋に地上60階建ての超高層ビル・サンシャイン60が東京都の北西部におけるビジネスと文化の中心となるべく開業した。いまだかつてない夢の超高層ビルは、それまでの池袋のイメージを一新し、全国にその名をとどろかせた。あらためて、その誕生までの軌跡を振り返る。
●THE TIMEMACHINE 1978 マンガ『翔んだカップル』連載開始
赤塚不二夫に「この作品によって少年マンガは、また新たなジャンルを獲得した」と言わしめた、まさにラブコメ時代到来を告げた傑作マンガ『翔んだカップル』。映画化とテレビドラマ化で、昭和40年男世代にも認知度の高いこの作品を、いま一度読み返し、作品の背景やそこに込められた意図を考える。
●誕生!昭和40年 『Xスタンパー』
朱肉やスタンプ台のいらない『Xスタンパー』は、事務作業の現場で大活躍、既存印を駆逐するのでは?と言われるほどの人気を誇った。後に発売される個人向けの『Xスタンパー ネーム』も〝シャチハタ〟の愛称で今なお多くの人に親しまれている。昭和40年男世代なら誰もが知っている製品の誕生に迫る。
■昭和40年男増刊 総集編『ザ・タイムマシン 1981・1980・1979・1978』
2021年2月16日(火)
定価:1,280円(税10%込)
<内容>
■1981
・昭和56年
・年表
・写真で見る昭和56年
・国際プロレスが新日本に参戦
・森田芳光監督作 映画『の・ようなもの』公開
・写真誌『写真時代』創刊
・NHK-FMで佐野元春の『サウンドストリート』放送開始
・寺尾 聰「ルビーの指環」リリース
・田中康夫『なんとなく、クリスタル』刊行
・横浜銀蝿『ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)』大ヒット
■1980
・昭和55年
・年表
・写真で見る昭和55年
・ジョン・レノン射殺事件
・甲子園夏の大会で横浜高校が初優勝
・「いまのキミはピカピカに光って」が大ヒット
・YMO『増殖』リリース
・マンガ『Dr. スランプ』連載スタート
・沢田研二「TOKIO」リリース
・大阪に「あべのスキャンダル」オープン
■1979
・昭和54年
・年表
・写真で見る昭和54年
・テレビドラマ『探偵物語』放送開始
・NECが「PC-8001」を発売
・第5回先進国首脳会議 東京サミット開催
・青年向けコミック誌『ヤングジャンプ』創刊
・初代スズキ・アルトが発売
・情報番組『ズームイン!! 朝! 』放送スタート
・タイアップ曲の新時代が到来
■1978
・昭和53年
・年表
・写真で見る昭和53年
・栄光を手にしたデビュー3年目のピンク・レディー
・“空白の一日"に巨人が江川とドラフト外契約
・ドラマ『ゆうひが丘の総理大臣』放送開始
・東京・池袋でサンシャイン60が開業
・マンガ『翔んだカップル』連載開始
・ハウス食品「とんがりコーン」発売
■誕生! 昭和40年
・Xスタンパー
・チェリオ
・ホワイトロリータ
・ドルビーラボラトリーズ
・万歩メーター
・Nゲージ(関水金属)
・東京交通会館
■コラボ企画
・憧れのスーパーマシンRS-1を作ろう!
・『バイオニック・ジェミー』AXNで放送