フリージャズのパイオニア　パーカッショニストのミルフォード・グレイヴス死去

フリージャズのパイオニアのひとり、ジャズ・ドラマー／パーカッショニスト、ミルフォード・グレイヴス（Milford Graves）が死去。米国の公共ラジオ局NPRのラース・ゴトリッチによると、グレイヴスは2月12日に、うっ血性心不全で亡くなっています。79歳でした。

サイトBrooklynVeganによると、グレイヴスは2018年に心硬直症候群とも呼ばれるアミロイド心筋症と診断され、余命半年と言われていました。彼は人間の心臓のリズムを研究して、この病気と闘っていました。診断後もライヴ演奏を続けていました。

グレイヴスは、1960年代にポール・ブレイ、アルバート・アイラー、ニューヨーク・アート・カルテットなどと共に初期のアヴァンギャルド・ジャズへの貢献で知られ、パーカッションを時限的な役割から解放したフリージャズのパイオニアとされています。ジョン・ゾーンはグレイブスのことを「20世紀のシャーマン」と呼んでいました。

グレイヴスは、教授、研究者、庭師、はり師、武道家でもありました。

NPR just got confirmation that Milford Graves — drummer, professor, researcher, gardener — died today from congestive heart failure. His music and way of being was an elevation, rhythmically moving with the universe.

— Lars Gotrich (@totalvibration) February 12, 2021