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冨田勲特別賞を設立 世界で最も歴史あるメディア・アートのコンペティション<プリ・アルスエレクトロニカ>

2021/02/08 16:21掲載
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冨田勲 - photo by Yasuhiro Ohara
冨田勲 - photo by Yasuhiro Ohara
世界で最も歴史あるメディア・アートのコンペティション<プリ・アルスエレクトロニカ>は、没後5周年を迎える冨田勲のクリエイティブ精神を記念し、「冨田勲特別賞 (Isao Tomita Special Prize)」の設立を発表しています。

以下プレスリリースより

メディア・アートの最も歴史あるコンペティション
プリ・アルスエレクトロニカにおける
冨田勲特別賞の設立

没後 5 周年を迎える冨田勲のクリエイティブ精神を記念し、「冨田勲特別賞 (Isao Tomita Special Prize)」を設立します。隔年で開催される「デジタルミュージック&サウンドアート」部門のゴールデン・ニカ賞に加えて、2021 年、2023 年、2025 年に冨田勲特別賞が授与されます。受賞者には5000 ユーロの賞金が授与され、アルスエレクトロニカ・フェスティバルでのフィジカルまたはオンラインのパフォーマンスがサポートされます。

冨田勲特別賞は、デジタルミュージックとサウンドアートにおける芸術的、技術的挑戦を続け、革新的な独自の音楽で人を刺激する作品に贈られ、プリ・アルスエレクトロニカの「デジタルミュージック&サウンドアート」カテゴリーの審査員によって選ばれます。

●プリ・アルスエレクトロニカ (Prix Ars Electronica)
1987 年に設立された、アルスエレクトロニカ(オーストリア、リンツ)が主催する世界で最も歴史あるメディアアートのコンペティション。国際的に活躍するアーティスト、オスカー受賞者、クリエイティブな若手先駆者などの受賞者を多数輩出しています。
受賞アーティスト・作品が集まるアルスエレクトロニカ・フェスティバルは毎年 9 月にリンツで開催され、世界最大規模のメディアアート・フェスティバルと名高い。
プリ・アルスエレクトロニカ-冨田勲特別賞 公式ページ
https://ars.electronica.art/prix/en/isaotomita/

プリ・アルスエレクトロニカ
https://ars.electronica.art/prix/

●冨田勲
日本の音楽家である冨田勲(1932 – 2016)は電子音楽のパイオニアとして知られています。1974年、モーグ・シンセサイザーを使ってクラシック音楽を現代的な解釈で編曲した作品『Snowflakes are Dancing』(月の光)はグラミー賞にノミネートされ、1984年のアルス
エレクトロニカ・フェスティバルではリンツにて、ドナウ川沿いの屋外コンサート・クラングボルケで「The Universe」を発表。ヘリコプターや船に巨大スピーカーを搭載し、立体的な音響空間を実現。新しい電子機器と古典的楽器の音を融合させ、様々な音楽の可能性を生涯に渡って探求しつづけました。