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スティーヴ・ヴァイ、エディ・ヴァン・ヘイレンへの追悼文を米ギター誌に寄稿

2021/02/04 14:24掲載
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Steve Vai
Steve Vai
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)は、エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)に敬意を表した追悼文を、米国のギター誌Guitar Worldに寄稿しています。

以下は抜粋

“天才の無邪気さは魅力的だ。この考えは、エドワード・ヴァン・ヘイレンの全キャリアを通して顕著に現れていた。

「天才」というと知的な巨人に限定されると思われがちだが、「天才」のもう一つの視点は、独自の創造的な直感にシームレスにつながる能力であるかもしれない。

「天才」は、言い訳や恐れもなしに、これらの直感を楽々と、エレガントに、そして世界に表現することができる。これが彼らの自然で有機的に創造的な状態だ。これを実現する可能性は、僕たち全員の中にある。

エドワードは知的ではなかったが(神に感謝)、彼は天才だった。彼には、集中した意図、揺るぎない自信、そして明白な情熱という才能があった。

人が創造的なインスピレーションを表現する上で障害となるのは、目標を達成するために抱く否定的な考えだ。一般的に考えられているように、これらの障害は(人の)外の世界にはない。これは人の内部のものだ。

エドワードはそのような考えの餌食になることはなかった。むしろ、彼は自分の至福に従った。そうすることで、彼はギター・コミュニティ全体を進化させるようなパラダイムシフトを起こした。彼の目標は分刻みで設定されていたので、彼は常に挑戦し、自分自身を満足させていた。

彼が開発した画期的なテクニックはどれも見事に実行されたが、それは彼が心の中で聞いたものであり、それを追い求めるのが好きだったからだ。発見のプロセスと目標の達成は彼の至福だった。

エドワードの最も魅力的な側面は、おそらくその笑顔だった。それは彼の音楽のDNAの中核であり、彼の顔には、演奏中に感じる喜びが表れていた。彼が書いた曲のハーモニーの構造には、その喜びに満ちた内なる光が輝いているのが聞こえてくるし、感じることができた。それは曲たちが喜びに満ちた心から生まれたものだからだ。

彼に出会えたことがどれほど幸運だったことか。65歳は必ずしも年をとっているわけではないが、ギターの年にしてみれば、必ずしも若いとは限らない。この人生で、エドワード・ヴァン・ヘイレンは僕たちのために黄金の杯を空にしてくれた。彼は本当にやり遂げた。

あなたが彼を個人的に知らなかったとしても、多くの人は彼が個人的な親友であるかのように彼の旅立ちに無力感を感じている。彼に直接感謝したいという気持ちがあった。心からの誠意を持って彼の目を見て、彼が僕たちにとって何を意味していたのかを彼に伝えようとした。

知っての通り、言葉ではその親密な気持ちを伝えることはできないが、彼が残してくれた無数の人生を変えるような贈り物を楽しみ続けることはできる。エドワード王、あなたは特別でした...僕たちは感謝しています”

詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.guitarworld.com/features/steve-vai-pays-tribute-to-the-innocent-genius-of-eddie-van-halen