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映画『シャイニング』等の音楽を担当 クシシュトフ・ペンデレツキ特集 NHK FM『現代の音楽』2月14日放送

2021/01/31 23:15掲載
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Krzysztof Penderecki
Krzysztof Penderecki
作曲家・西村朗の分かりやすい解説で現代音楽の魅力を紹介するNHK FM『現代の音楽』(毎週日曜 午前8時10分〜)。2月の放送内容発表。2月14日は、スタンリー・キューブリック監督の映画『シャイニング』などの音楽を手がけ、グラミー賞を4度受賞した、20世紀ポーランドを代表する作曲家の一人、クシシュトフ・ペンデレツキを特集します

■NHK FM『現代の音楽』
毎週日曜 午前8時10分〜

難解と思われがちな“現代音楽”。でも扉を開けば、想像を超える面白さ、本能を揺さぶられる 何かが発見できるはず。作曲家・西村朗さんと未知の世界を冒険して下さい。

「現代の音楽」は、作曲家・西村朗さんの分かりやすい解説で現代音楽の魅力を紹介しています。

2月7日と14日は『20世紀・現代音楽の系譜』のシリーズ。

2回にわたり、第2次世界大戦後数多くの現代音楽の作曲家を輩出したポーランド楽派に注目します。7日はポーランド楽派を主導したルトスワフスキ、14日は前衛音楽の騎手として名を馳せたペンデレツキを取り上げます。

2月7日は「ポーランド楽派その1 ルトスワフスキの音楽」と題してお送りします。

ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913〜1994)は、20世紀ポーランドを代表する作曲家の一人です。ワルシャワ大学で数学を、ワルシャワ音楽院で理論と作曲を学びました。初期は新古典主義的作風で、またバルトークの影響の濃い作品を経て、12音技法を採用した「葬送の音楽」を発表した作曲家です。第2次世界大戦後には前衛音楽を作曲するようになり、セロツキ(1922〜1981)、バイルド(1928〜1981)、グレツキ(1933〜2010)、ペンデレツキ(1933〜2020)といったポーランドの現代音楽の作曲家たちを主導しました。偶然性の要素を取り入れながらもオリジナリティに富んだ論理的な作品を数多く残しています。日本には、1993年に京都賞を受賞し来日しました。

第2次世界大戦後のポーランドの現代音楽界を牽引したルトスワフスキの功績を振り返り、現在にいたるまで影響を与えるポーランド楽派の魅力をご紹介します。

2月14日は「ポーランド楽派その2 ペンデレツキの音楽」と題してお送りします。

クシシュトフ・ペンデレツキ(1933〜2020)は、ルトスワフスキとともに20世紀ポーランドを代表する作曲家の一人です。カトリック教会の影響の下に少年期を過ごしました。クラクフ音楽院に学び、半音よりさらに狭い音程で密集した音の塊「トーン・クラスター」や弦楽器のグリッサンドを多用する特異な手法を確立しました。キューブリック監督の映画「シャイニング」などの音楽を手がけ、グラミー賞を4度受賞。日本では、2004年高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。2020年3月に86歳で亡くなりました。

ルトスワフスキとともに、第2次世界大戦後のポーランドの現代音楽の作曲家たちを牽引し、新たな表現方法を確立したペンデレツキ。現代音楽界に影響を与えた代表作とともに、その果たして役割とペンデレツキ以降の作曲家への影響を考察します。

2月21日と28日は、現代音楽を中心とするコンサートを取り上げる「最近の公演から」シリーズをお送りします。2020年12月3日に東京オペラシティで開催された、東京シンフォニエッタ第48回定期演奏会「作曲家の横顔・武満徹」を2回に渡ってお送りします。

2020年が20世紀日本を代表する作曲家・武満徹(1930-1996)の生誕90年であったことから、武満の3つの代表作と、現代日本の作曲家・川島素晴による、武満徹の作品に因んだ新作が演奏されました。この4曲を2回に渡ってお送りします。指揮は、東京シンフォニエッタの代表・音楽監督を務める板倉康明です。

東京シンフォニエッタは、第2次世界大戦後の音楽の優れた演奏と、現在活動中の作曲家達の創作と直接関わることを目的として1994年に設立されました。東京での定期公演や各種音楽祭への参加、海外での公演を通し、これまでに内外で活躍中の作曲家41人による50曲以上の作品を演奏しています。

番組ページ:
https://www4.nhk.or.jp/P446/