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音楽ガイドブック『チカーノ・ソウル〜アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史』発売

2021/01/28 19:01掲載
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チカーノ・ソウル〜アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史
チカーノ・ソウル〜アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史
メキシコ系アメリカ人たちによる魂の音楽=チカーノ・ソウル。ルーツである40年代のパチューコ音楽から70年代公民権運動を背景に登場したラテン・ロックまで、その膨大な鉱脈を紹介する音楽ガイドブックを日本語版で復刊。『チカーノ・ソウル〜アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史』はサウザンブックス社から2月21日発売予定。
■『チカーノ・ソウル〜アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史』
著:ルーベン・モリーナ
訳:宮田 信
発行年:2021年2月
ジャンル:芸術・音楽
仕様:上製本/A4変形判/152ページ
ISBN:978-4-909125-23-1

<内容>

メキシコ系アメリカ人たちによる魂の音楽=チカーノ・ソウル!
全音楽&レコード・ファンも必読!アメリカ・ポピュラー音楽史に隠されてきたもうひとつの音楽ストーリー!

黒人音楽とメキシコ伝統音楽の狭間で密かに生まれた至宝の音楽文化、チカーノ・ソウル。ロサンゼルスのメキシコ系居住区=バリオで育ったヴァイナル・ディガーのチカーノ、ルーベン・モリーナ氏は、アメリカ南西部を廻り、今まで広く知られることなく残されていたチカーノの甘いR&Bを次々と発掘。ルーツである40年代のパチューコ音楽から70年代公民権運動を背景に登場したラテン・ロックまで、その膨大な鉱脈を紹介する入魂の音楽ガイドブック。

当時の貴重なジャケット/アーティスト写真など多数掲載。全カラーページによる初版ハードカバーを翻訳・復刻。

ここの豊穣な音楽形式は、ニューメキシコ州アルバカーキ、アリゾナ州フェニックス、テキサス州サンアントニオ、カリフォルニア州ロサンゼルス大都市圏、そしてアメリカ南西部の諸々の都市部にあるメキシコ系アメリカ人たちのバリオで開花した。そのルーツは、都市における黒人音楽に対するチカーノたちの熱き情熱にある。しかし、60年代前半から中盤に南西部から登場したチカーノ・バンドたちが受けた影響は実に多岐にわたっていた。チカーノ・ソウルの誕生と発展は多彩なジャンルの音楽に晒さらされた若い演奏家によって生み出されてきたが、そのハイブリッドな文化的状況、即ち二重にもつ社会的かつ文化的自己証明がチカーノたちの音楽表現に唯一無二の特徴を与えたのだ。
「はじめに」より

目次&主に登場するアーティストなど

1. ビートに乗っかれ 初期影響とパイオニアたち
ラロ・ゲレーロ、チャック・ヒギンズ、ジャガーズ、リトル・ジュリアン・エレーラ、チャック・リオ、リッチー・ヴァレンス、リリックス、ロイヤル・ジェスターズ、フレディ・フェンダー、サングロウズ

2. サムシング・ガット・ア・ホールド・オン・ミー サンアントニオ
ウエストサイド・サウンド、ルディ&ザ・リノ・バップス、ソニー・エース、ジョー・ブラボー、サニー&ザ・サンライナーズ、ディマスⅢ、ダニー&ザ・ドリーマーズ、リトル・ジュニア・ジェシ&ザ・ティア・ドロップス

3. シェイク・シャウト&ソウル 南カリフォルニア
ロージー、ペレス・ブラザーズ、クリス・モンテス、ロマンサーズ、ブレンデルズ、カニバル&ザ・ヘッドハンターズ、ジ・ミッドナイターズ、リトル・レイ&ザ・プログレッションズ、プレミアーズ、エル・チカーノ

4. クレイジー・クレイジー・ベイビーテキサス・ソウル
 ジュニア & ザ・スターライツ、ラテングロウズ、リトル・ジョー&ザ・ラティネアーズ、アウグスティン・ラミーレス、アルフォンソ・ラモス、ロス・ディノス、クエスチョンマーク&ザ・ミステリアンズ、サム・ザ・シャム&ザ・ファラオス、ジャ イヴズ、ロッキー・ギル&ザ・ビショップス

5. ソウル・サイド・オブ・ザ・ストリート フェニックスとアルバカーキ
 フレディ・チャベス、アル・ハリケーン

6. 私はチカーノ ブラウン・プライド
ヴィレッジ・カラーズ、リトル・ウィリー・G、リトル・ジョー・イ・ラ・ファミリア、ジョニー・チンガス、マコンド、ティエラ

<著者について>

著:ルーベン・モリーナ
ソウル音楽コレクターであり優れた在野の学者でもある。10代だった1960年代から蒐集してきたメキシコ系アメリカ人とソウル音楽のコレクションを所有。 2000年、70年代ローライダー・カルチャーとしてチカーノたちが愛してきた音楽を紹介した著作『ジ・オールド・バリオ・ガイド・トゥ・ロー・ライダー・ミュージック』(日本未発売)を、そして2008年、米国南西部のメキシコ系アメリカ人によるソウル・グループとガレージ・バンドの録音と歴史をまとめた本書『チカーノ・ソウル―レコーディングス・アンド・ヒストリー・オブ・アン・アメリカン・カルチャー』(原題)を発表。PBS制作ドキュメンタリー映画『チカーノ・ロック』に共同プロデューサーとして参加した他、ラティーノたちのポピュラー音楽にスポットを当てたスミソニアンによる展覧会『アメリカン・サボール』、映画『ラテン・ミュージックUSA』などの制作にも携わる。一方で最も好きな活動であるDJとして、その膨大なソウル音楽コレクションをたくさんの人とシェアしてきた。
2011年、南カリフォルニアのレコード愛好家コレクティヴ、サザン・ソウル・スピナ―ズをスタート。ロサンゼルス、サンディエゴ、ニューヨーク、オークランド、シカゴ、ヒューストン、サンアントニオ、サンフランシスコ、シアトル、イギリス、メキシコ・シティ、スペイン、ドイツでDJを行ってきた。2017-18年は、2018年8月11日に公開された短編ドキュメンタリー映画『ソウル・オブ・リンカーンハイツ』の脚本と制作で多忙を極めた。2020年夏、黒人とチカーノによる伝統的なソウル音楽を専門にするレコード会社、インダストリー・ミュージック・グループのA&Rに就任している。

翻訳:宮田 信
MUSIC CAMP, Inc.代表。東京・調布に生まれる。10代後半、アメリカ発の映画やTVドラマを通じてチカーノ文化を知る。大学でスペイン語専攻中の80年代中盤、イースト・ロサンゼルスに滞在。
帰国後、六本木WAVE、BMGジャパンを経て1999年、チカーノ音楽を中心にしたレーベル/ディストリビューター、BARRIO GOLDRECORDS / MUSIC CAMP, Inc.をスタート。ケッツァル、レイ・サンドバル、モンテカルロ76など現行アーティスト作品、またランパート・レコードからチカーノ・ソウルやファンクをコンパイルした『イーストサイド・ソウル・クラシックス1963–1977』、カークラブの間で人気だったヴィレッジ・カラーズ、さらにサンフランシスコのラテン・ロック・バンド、マロなどの旧譜発売を手掛け、現在までに500を超えるタイトルを扱ってきた。また代官山のライヴハウス「晴れたら空に豆まいて」の企画に参加し、チカーノ・バットマン、ジョー・バターン、エル・ハル・クロイ、フロール・デ・トロアチェなどのアーティスト招聘も手掛ける。
2014年から2年間、Inter FMでアメリカ発新旧ラテン音楽を紹介する番組『スエニョ・デル・バリオ』の選曲・出演を担当。雑誌『ローライダーマガジン日本版』や『remix』の連載などチカーノ文化を紹介する執筆も長年にわたって行ってきた。2018年にロサンゼルスの全米日系人博物館が宮田の活動を追った短編記録映画『アワ・マン・イン・トーキョー』(監督:アキラ・ボック)を制作。アメリカ、日本、メキシコなど多くの映画祭で紹介されている。