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フランスのファッションデザイナー ピエール・カルダンが死去

2020/12/30 09:43掲載(Last Update:2020/12/30 10:37)
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『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』(c)House of Cardin - The Ebersole Hugues Company
『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』(c)House of Cardin - The Ebersole Hugues Company
モード界の革命児と呼ばれた、フランスの世界的なファッションデザイナー、ピエール・カルダンが12月29日、パリ近郊の病院で死去。98歳でした。

ピエール・カルダンは1922年イタリア生まれ。幼い頃に両親とフランスに移住。仕立て屋などでの下積みを経て、ファッションデザイナーのクリスチャン・ディオールのもとで働いたあと、1950年に独立。

1960年、クラシックなスーツ一辺倒だった紳士服業界に、モダンなプレタポルテ・コレクションを投入。250人のモデルを起用したメンズショー開催し旋風を巻き起こした。

ファッション業界のみならず、音楽、映画、演劇などのエンターテイメントの世界にも多大な影響を及ぼしたカルダン。

当時、凄まじい人気を誇りファッションアイコンとしても注目を浴びていたビートルズもカルダンの服に惚れ込んでいた。ドキュメンタリー映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』では、ビートルズがカルダンの服に惚れ込んでいたことが垣間見えるシーンも。いつもスーツで演奏していたビートルズがフレンチスタイルの服を着て登場し「そのスタイルは?」と聞かれ、「パリのカルダンさ、僕らはいつもスーツを着ていたがフレンチファッションを取り入れた」と答え、「デザイナーは?」との質問にビートルズの4人が声をそろえて「ピエール・カルダン!」と答えている。