HOME > ニュース >

作詞家 なかにし礼が死去 「北酒場」「石狩挽歌」「時には娼婦のように」

2020/12/25 09:34掲載(Last Update:2020/12/25 09:35)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
なかにし礼
なかにし礼
「北酒場」「石狩挽歌」「時には娼婦のように」など数多くのヒット曲を手がけた作詞家で直木賞作家のなかにし礼(本名:中西礼三)が12月23日、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去。82歳でした。

なかにし礼は、旧満州、現在の中国黒龍江省牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒業。シャンソンの訳詩家を経て、作詞家に。北原ミレイ「石狩挽歌」、黒沢年男「時には娼婦のように」ほか多くのヒット曲を生み、、黛ジュン「天使の誘惑」、菅原洋一「今日でお別れ」、細川たかし「北酒場」で日本レコード大賞を3回受賞。他にも同作詩賞2回、ゴールデンアロー賞、日本作詩大賞など受賞歴多数。ヒットメーカーとして一世ををふうびした。手がけた作品は、約4000曲に上る。

クラシック界にも活動の場を広げ、オペラ「ワカヒメ」「静と義経」、オラトリオ「ヤマトタケル」、世界劇「眠り王」「源氏物語」などの作品がある。

1998年、『兄弟』を発表して小説家に。2000年に『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。『赤い月』ほか著書多数。