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ピンク・フロイドがバックバンドとして参加した幻の音源 53年の歳月を経て発掘 一部公開

2020/09/26 16:58掲載
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Pink Floyd
Pink Floyd
ピンク・フロイド(Pink Floyd)がバック・バンドとして参加した幻の音源を発掘。永遠に失われたと思われていた音源が53年の歳月を経てようやく発見されています。この音源は10月16日(英国時間)にオークションにかけられます。50秒のみ聴けます。

この音源のソングライター/アーティストはウィリアム・“ビリー”・バトラー(William "Billy" Butler)で、曲名は「Early Morning Henry」。1967年10月23日に英ロンドンのアビー・ロード・スタジオで、ビートルズやピンク・フロイドとの仕事で知られるノーマン・スミス(Norman "Hurricane" Smith)のプロデュースで録音されています。

ピンク・フロイドのファンサイトNeptune Pink Floydによると、当時ピンク・フロイドはアルバム『A Saucerful Of Secrets(邦題:神秘)』の「Set the Controls for the Heart of the Sun(邦題:太陽讃歌)」を同スタジオでレコーディングしていました。ノーマン・スミスが同じスタジオにいたピンク・フロイドにこのトラックを録音するように頼み、レコーディングは1テイクで行われたようです。

「Early Morning Henry」の音源が収録されたアセテート盤(テスト盤)を発掘したのは、2年前に英国最大の音楽出版社のライブラリーを購入したジム・ラハット。彼が購入したライブラリー・コレクションは50万枚以上あり、その中には5万以上の未発表デモ音源も含まれているという。ただ、ほとんどの場合、トラック名だけで、場合によっては出版会社名、運が良ければライターの名前、さらに運が良ければアーティスト名だけが書かれている状態という。そのため、今回のアセテート盤が何であるかを明らかにするのに少し時間がかかったそうです。

ウィリアム・“ビリー”・バトラーは、エターナル・トライアングルやガリバーズ・ピープルのメンバーでもあった人物で、ソングライターとしても活躍していました。

オークションは10月16日にウェセックス・オークション・ハウスで開催されます。