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大友克洋『AKIRA』第1巻、講談社コミック史上初の100刷突破

2020/09/24 14:27掲載(Last Update:2020/09/24 15:32)
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大友克洋『AKIRA』第1巻 - 講談社
大友克洋『AKIRA』第1巻 - 講談社
大友克洋の代表作『AKIRA』第1巻が、講談社コミック史上初の100刷突破。発売から36年越しの偉業達成です。

以下 講談社プレスリリースより

アイズナー賞受賞、アングレーム国際漫画祭グランプリ獲得など、世界中で絶大な人気を誇る大友克洋氏の代表作『AKIRA』第1巻が、講談社コミック史上初の100刷に到達しました。1984年の発売から版を重ね続け、2020年9月25日、100度目の重版が出来します。

『AKIRA』の作中舞台は、2020年の東京オリンピック開催を機に、再開発が進められていた「ネオ東京」。現実の2020年・東京と重なる表現がいくつもあり、「予言の書」として現在も話題が沸騰しています。

凝った造本で製造費のかかる単行本が、長らく定価据え置きのまま、同じ仕様で増刷され続けてきたのは、驚異的なことです。ただ100回も増刷していると、いくつか問題も生じます。

一つは製版フィルムの劣化。60刷を超えたあたりから、版が荒れだしたため、製版フィルムを高解像度でスキャンしてデータ化しました。

もう一つは、カバーの色の変化です。前の刷り色に色味を合わせていたのですが、わずかな色の違いが、増刷を重ねるごとに大きな変化になってしまい、70〜80刷の頃には、海賊版のような装丁になっていました。そこで、3〜4年前から、発売当時の色に戻しています。

さらに、漫画本文の用紙が生産中止になったのですが、これはどうしようもなく、100刷から用紙を変更しました。

『AKIRA』はなぜ、これほどまで時代を超えて、読み続けられるのか? それは、著者・大友克洋氏が、徹底して「読み手」と「普遍性」を意識しているからです。

大友氏は、「漫画なんて所詮、娯楽なんですよ。パラパラ読んでおもしろいと思ってもらえないとダメなんです」と言います。映画的なコマ割りや写実的でシャープな筆致に目が行きがちですが、大友氏は普遍的なおもしろさを人に伝える、ということを第一に漫画を制作しているのです。

100刷目の第1巻は、10月上旬頃から店頭に並ぶ予定です。いよいよ時代が『AKIRA』に追い付いた2020年、今後もぜひ、本作にご注目ください。

【大友克洋氏コメント】
「長きにわたりご愛読いただきまして、ありがとうございます」

【作品紹介】
第3次世界大戦から38年、世界は新たな繁栄をむかえつつあった――。
ネオ東京を舞台に繰り広げられる本格SFアクションコミックの金字塔!

AKIRA(1)発売日:1984年09月14日 定価 : 本体1,500円(税別)
AKIRA(2)発売日:1985年08月27日 定価 : 本体1,400円(税別)
AKIRA(3)発売日:1986年08月21日 定価 : 本体1,400円(税別)
AKIRA(4)発売日:1987年07月01日 定価 : 本体1,600円(税別)
AKIRA(5)発売日:1990年11月26日 定価 : 本体1,600円(税別)
AKIRA(6)発売日:1993年03月15日 定価 : 本体1,700円(税別)