クール&ザ・ギャング(Kool and The Gang)の共同創立者である
ロナルド・ベル(Ronald Bell)が死去。ユニバーサル・ミュージックや彼の妻でエージェントのティア・シンクレア・ベルによると、9月9日の早朝にアメリカ領ヴァージン諸島の自宅で亡くなっています。死因は明らかにされていませんが、急逝と伝えています。彼は68歳でした。
ロナルド・ベル(aka Khalis Bayyan)は1951年11月に米オハイオ州ヤングスタウンで生まれる。プロボクサーである父親はマイルス・デイヴィスやセロニアス・モンクと親しくなり、ロナルドはジャズを早くから理解するようになった。
1964年、兄のロバート・“クール”・ベルと共にクール&ザ・ギャングを結成。1969年にレコード・デビューを果たす。1970年代前半に「Funky Stuff」「Jungle Boogie」「Hollywood Swingin’」「Summer Madness」等が大ヒット。1980年には「Celebration」が全米チャートの1位に輝いた。80年代に入ると「Joanna」や「Cherish」などバラード曲を中心に大ヒット。彼らの楽曲は永遠の定番/ディスコ・クラシックとして今日もCMやTV、映画で使用され、ヒップホップ世代からも支持を受け続けている。
ロナルドはクール&ザ・ギャングの中心人物であり、作曲家、アレンジャー、プロデューサー、シンガー、サックス奏者などで貢献し、50年以上にわたってツアーやパフォーマンスを続けてきた。彼は「Summer Madness」「Jungle Boogie」「Cherish」「Celebration」など数十曲にクレジットされたライター兼プロデューサーだった。ベル兄弟は2018年にソングライターの殿堂入りを果たした。