参考写真:平川紀道+一楽儀光+Sachiko M+ジム・オルーク+カヒミ・カリィ+ベネディクト・ドリュー +大友良英+木村友紀+石川高+アクセル・ドゥナー+マーティン・ブランドルマイヤー《quartets》(2008年) 撮影:丸尾隆一(YCAM)
山口情報芸術センター[YCAM]は、大友良英、ジム・オルーク、カヒミ カリィらをはじめとする数多くのアーティストの共作によるインスタレーション作品《quartets(カルテッツ)》のオンライン版《quartets online(カルテッツ・オン ライン)》を2020年9月9日(水)から2021年9月8日(水)までオンラインで発表します。
以下インフォメーションより
<quartets online>
大友良英+平川紀道+木村友紀+石川高+一楽儀光+ジム・オルーク+カヒミ・カリィ+Sachiko M+アクセル・ドゥナー+マーティン・ブランドルマイヤー+YCAM
開催日時:2020年9月9日(水)〜2021年9月8日(水)
会場:特設ウェブサイト
入場料:無料
●更新されつづけるアンサンブル
音楽家の大友良英をはじめとする数多くのアーティストの共作によるインスタレーション作品《quartets》のオンライン版《quartets online》を発表する展覧会です。
《quartets online》は、2008年にYCAMが発表した音楽家・大友良英らのインスタレーション作品《quartets》をオンラインで鑑賞できるようにした新作です。
《quartets》は、8名の音楽家の演奏を捉えたシルエットのみの映像が素材となっています。この演奏は「他のプレイヤーの存在を想像しながらソロで即興演奏をおこなう」という指示のもと、個別におこなわれたもので、この映像が展示室内のキューブ状のスクリーンに固有のアルゴリズムに則って再生されます。また、展示室の壁面には木や鉄などが音の振動で震える様子も常に表示されます。観客は、スクリーンとそれを取り囲む壁面を同時にすべて見ることはできないため、すべての演奏者の音を同時に聴くことはできても、全貌を見渡すことはできません。そして、コンピューターによって常に新しい組み合わせが生成されるため、どの瞬間も一度きりの「即興演奏」となります。
《quartets online》は、この作品をオンラインならではの作品に再構成したもので、無限の即興演奏をインターネットを介して鑑賞者各自の端末でいつでも体験できます。このアイデアは《quartets》の発表後からほどなく、大友とYCAMとの間で検討されていたもので、長い年月を経て実現することになりました。インターネットにこだまする、音楽家たちの儚く繊細なアンサンブルは、経験の基盤としての空間や時間の今日的な意味や、人と人との距離について、改めて考えるきっかけとなり、《quartets》とはまた異なる響きをもたらすでしょう。
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.ycam.jp/events/2020/quartets-online/