HOME > ニュース >

本広克行監督×押井守原案 映画『ビューティフルドリーマー』11月公開 小川紗良主演

2020/08/12 08:07掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
ビューティフルドリーマー ©︎2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会
ビューティフルドリーマー ©︎2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会
監督の作家性を最大限に活かす「監督絶対主義」の映画実験レーベル「シネマラボ」。その第1弾作品は『踊る大捜査線』シリーズなどの本広克行監督×原案・押井守で贈る映画『ビューティフルドリーマー』。小川紗良主演。2020年11月6日からテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開

以下インフォメーションより

日本映画界の鬼才監督による野心的な企画と若い才能たちの予測不可能なケミストリーで創造する新レーベル<シネマラボ>。 その第1弾は、『踊る大捜査線』シリーズや『サマータイムタイムマシン・ブルース』などのヒット・メイカー、本広克行監督が、押井守の伝説的脚本「夢見る人」の実写映像化に挑んだ、まさにドリーム・プロジェクト。

その名も『ビューティフルドリーマー』。
日本映画の新たな伝説がここから始まる…。

今作は、映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが挑む、映研に伝わる“いわくつきの台本”の映画化・・。「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる台本」という言葉通りに、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。果たして彼らは無事にクランクアップできるのか!?
映画という“夢”を創るため、集い、協力し、すべてをかける青春の姿。
撮影という熱狂と興奮の中、恋と友情が交錯し、終わりなき“祭”は未来に向かって永遠に続いていく…。

男女6人の映画研究会のメンバーは、全員オーディションで選ばれた日本映画界期待の若手俳優たち。本広監督は、新たな試みとして、完全な脚本を用いず、おおよその筋だけを立て、現場で口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”を用いた演出を取り入れ、若い俳優たちの新鮮な演技によるリアルな青春を映像に収めることに挑戦している。

●本広克行 コメント:

シネマラボというレーベルは、当初小中監督から「現代のATG」を作らないかという提案から始まりました。ラボ=実験。予算に制限がありながらも監督の作家性を最優先し、後世に残る作品を生み出す事を目的としたレーベルです。

映画はオールドメディアであり、長い間その形を変えていません。それをどのような形で進化させるのかをいつも考えています。興行的には、厳しいかもしれません。でも、やらないと後世に残る映画は作れない。作家性のある作品が少なくなっている今、次世代の若者のクリエイターたちが撮りたいものを撮れる場を作れないか、というのをずっと思っていました。その土台に、押井監督、小中監督、上田監督をはじめ私達がなれればいいと思っています。

その第一弾となったのが、「ビューティフルドリーマー」です。ずっと押井守監督と組んで実写を撮ってみたいと思っていました。今回の為に押井監督には「夢みる人」という原案となる本を書いてもらいました。当初は登場人物が軽音楽部だったのですが、それを私なりにアレンジして映画研究会にし、主演を小川紗良さんに演じてもらいました。小川さんは実際に大学で映画研究会に入って作品を作っていて、自然と出る演出する言葉を知っているのと、信じた事に周りを巻き込んで猛進して行きそうな強い眼差しが今回の主演に絶対に必要な人でした。

全ての映像作品を作っていてずっと思っていた事があります。今や当たり前のように作品の中だけで交わされる省略された無駄のない台詞を、演者から出るリアルな話し言葉を使って作品を作れないか。今では機材の性能が上がっていて、昔は録音できなかった台詞も今だからできる方法があります。急に違う作り方をすると観ている人は拒否反応がある事を知っていながらも、このシネマラボで自分なりの「実験」として、エチュードという形で映画の中の台詞をリアルに演出させてもらいました。是非この不思議な映画を、多くの人に色々な感情で楽しんでもらえればと思います。

●キャスト:

主演は、監督としてメンバーをリードする主人公のサラに、新人女優としてだけでなく映画監督としても長編映画監督デビュー作『海辺の金魚』の公開を控えるなど国際的に注目されている、『イノセント15』、『聖なるもの』の小川紗良、カメラ担当でサラを支えるカミオに『HiGH&LOW THE WORST』『私がもててどうすんだ』などの神尾楓珠、助監督兼雑用係として奮闘する映研のムードメイカー、モリタに劇団ナイロン100℃所属で『カツベン!』などの森田甘路。プロデューサーのリコには、『あさひなぐ』『ドロステのはてに僕ら』で好演した劇団ヨーロッパ企画の藤谷理子、メイク担当のシエリに、札幌の劇団イレブンナイン出身のヒロシエリ、録音担当のウチダに、これが映画デビュー作で若手注目劇団・劇団スポーツの主宰の内田倭史。また、映研OBとしてメンバーを支えるタクミには、数々の話題作に出演しながら映画監督としてもコンスタントに作品を発表し、マルチな才能を発揮している斎藤工。確かな演技力で撮影に貢献するサヤカには、『山猫は眠らない8 暗殺者の終焉』でハリウッド・デビューも果たし、女優としても大きく飛躍中の元AKB48、秋元才加。そして舞台、テレビ、映画に幅広く活躍する名優、升毅。
まだ未発表の出演者含めて、個性豊かなメンバーが今作を彩っている。

●小川紗良 コメント:

大学時代、サークルで映画を撮っていた私にとっては、あの頃を追体験するような日々でした。

映画サークルって、色々な珍事件が起きるんですよ。データが飛んだり、お金が尽きたり、機材が壊れたり、しょうもないことで喧嘩したり、色恋沙汰がもつれたり。それでも映画を撮りたい気持ちは突っ走って、かぐや姫もドン引きな無理難題を言ってみたり。部室には余計なものがいっぱいあって、3留くらいしてる先輩が昼寝してる。”伝説のOB”はいつまでもサークルにはびこって、ああだこうだと言ってくる。本当に、映画サークルって変。

それでも、サークル活動や映画撮影の在り方が変わり果ててしまった今となっては、あの変な日々も懐かしく思えたり。2020年、思いがけずこの映画は「癒し」になるかもしれません。人と人との距離の近さが生む珍事件たちに、ぜひ心をふっと緩ませてみてください。夢みる人、そしてかつて夢みた人に、届きますように。

●ストーリー:

翌日にせまった文化祭の準備に追われ、先勝美術大学の校内は、学生たちの熱気と喧騒に包まれていた。そんな中、例年通り文化祭で展示も発表もしない映画研究会の部室だけは、いつもと同じように、まったりとした時間が流れていた。しかしその朝「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見たサラ(小川紗良)は、本当に古い段ボール箱を見つけてしまった!その中には古い脚本と演出ノート、1本の16mmフィルムが入っていた。そのタイトルは「夢みる人」。さっそく映写してみるが、なぜかその映画は未完のままだった。そこにふらりと表れたOBのタクミ先輩(斎藤工)は、彼らに「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OB達の間ではいわくつきの映画だ」と告げる。しかしこの映画にすっかり魅せられたサラは「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。監督はサラが担い、プロデューサーはリコ(藤谷理子)、撮影はカミオ(神尾楓珠)、録音にウチダ(内田倭史)、衣裳とメイクはシエリ(ヒロシエリ)、助監督とその他雑用をモリタ(森田甘路)が担当し、一致団結してはじめての映画制作への挑戦が始まる・・・が、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。
やがて、資金は底をつき、準備していたクラウドファンディングも大失敗。。
この脚本は本当に呪われているのか? この終わりなきトラブルに出口はあるのか!? 
映画研究会の映画製作という“祭”はまだ始まったばかりだった!
■『ビューティフルドリーマー』
2020年11月6日(金)からテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開

監督:本広克行
脚本:守口悠介
脚本協力:高井浩子
原案:押井守『夢みる人』
音楽:菅野祐悟

出演:
小川紗良
藤谷理子
神尾楓珠
内田倭史
ヒロシエリ
森田甘路
斎藤工
秋元才加
瀧川英次
升毅
ほか

配給:エイベックス・ピクチャーズ

公式サイト:
https://beautifuldreamer-movie.jp/movietop/

©︎2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会