フランク・ザッパ(Frank Zappa)のオフィシャル・ドキュメンタリー映画『Zappa』。全米公開日が決定。サイトDeadlineによると、感謝祭の翌日の11月27日より、全米各地の映画館で上映され、同日にはビデオ・オン・デマンドでの配信も開始されます。配給はMagnolia Pictures。
この映画は、米テキサス州オースティンで毎年3月に開催されている<South By South West (SXSW) Film Festival>にてプレミア公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でSXSWが中止になったため、まだ公開されていません。
映画『Zappa』の監督は映画監督/俳優のアレックス・ウィンター。アレックスは『ビルとテッド』シリーズでビル役を務めたことで知られています。
アレックスは、ザッパの遺産を管理するザッパ・ファミリー・トラストの支援を受けてドキュメンタリーを制作。プロジェクトは2016年に発表され、資金調達のためのKickstarterキャンペーンも行われています。
アレックスと彼のチームは、ザッパのアーカイブにかつてないほどのアクセスが許可されており、何十年も保管され、一般には見られなかった何百時間もの資料から、苦労して映画を作り上げました。
映画には、フランクの妻ゲイル・ザッパ、そして
マイク・ケネリー(Mike Keneally)、
イアン・アンダーウッド(Ian Underwood)、
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)、パメラ・デ・バレス(Pamela Des Barres)、バンク・ガードナー(Bunk Gardner)、David Harrington、Scott Thunes、Ruth Underwood、Ray Whiteなどといったザッパの音楽コラボレーターたちが出演します。
ザッパ・ファミリー・トラストのアーメット・ザッパは以前、米ローリングストーン誌に「この映画は、フランクが自身の言葉で語った、フランク・ザッパの革新的な人生を最も親密に、広範に考察したものです。アレックスが成し遂げたことは信じがたいほどです。この作品は決定的なフランク・ザッパ・ドキュメンタリーです」と語っていました。
監督のウィンターは声明の中で
「これまで取り組んだ中で最も野心的なプロジェクトで、映画自体の制作に数年を費やした上に、アーカイブの映像を調べるのも数年を要しました。これは典型的な音楽ドキュメンタリーではなく、この複雑なアーティストに命を吹き込むことを目的とした多面的な物語です。偉大な映画を制作してきた長い歴史を持つMagnolia Picturesは、ザッパにぴったりの場所です」
と話しています