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著名な英国の音楽雑誌『Q Magazine』が休刊を発表 創刊から34年

2020/07/21 07:52掲載
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Q Magazine
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著名な英国の音楽雑誌『Q Magazine』が、7月28日発行の次号を最後に休刊すると発表。編集者のテッド・ケスラーは自身のツイッターで、休刊の主な理由として新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)による財政的な制約を挙げています。

『Q』は1986年に創刊。中心はロック、ポップ、オルタナティブ・ミュージックで、詳細な特集や広範なレビューなどで知られています。また、1990年からはロンドンで年に一度の授賞式を開催していました。

ピーク時には20万部以上の発行部数を誇っていましたが、多くのメディア企業と同様に、『Q』もこのパンデミックと、すでに低迷している出版業界の影響を受け、英国の新聞ガーディアンによると、パンデミックの間に発行部数は28,000強にまで落ち込んでいました。

2020年5月、親会社のバウアー・メディアは、広告収入と販売収入の落ち込みを理由に『Q』を売りに出しましたが、買い手は現れませんでした。

7月28日の最後の号(2020年9月号)では、デヴィッド・ボウイ、プリンス、ジョニ・ミッチェルなど、過去30年間で最も記憶に残るインタビューを掲載する予定です。

テッド・ケスラーは、

"これが『Q』の最終号であり、3月の時点では誰も予測できなかった事態です。私の在職期間中、私たちは無駄のないスリムな経営をしてきました。非常に困難な印刷市場の中で、頭を水上に保つために様々な方法を採用してきました。新型コロナウイルスがそのすべてを一掃した”

と話しています