Emitt Rhodes - CREDIT: Rebecca Sapp/WireImage
“ワンマン・ビートルズ”や“米国のポール・マッカートニー”とも呼ばれた米国のシンガーソングライター、
エミット・ローズ(Emitt Rhodes)が死去。彼に関するドキュメンタリー『The One Man Beatles』の監督トニー・ブラスが自身のツイッターで発表。米サイトPitchforkは、ローズが寝ている間に亡くなったことを、ローズの協力者であるクリス・プライスと彼の代理人に確認しています。ローズは70歳でした。
エミット・ローズは米イリノイ州ディケーター生まれ。彼は1960年代のガレージロックバンド、Palace Guardを含む複数のバンドで演奏した後、自身がフロントマンを務めるバンド、Merry-Go-Roundを結成。当時はまだ新興だったA&Mレーベルと契約し、1967年にアルバム『Merry-Go-Round』をリリースした。
Merry-Go-Round解散後は、ソロミュージシャンとしてのキャリアを追求。1970年には、すべての楽器を多重録音で演奏するだけでなく、プロデュース、アレンジ、エンジニアリングもすべて一人でこなした傑作ポップアルバム『Emitt Rhodes』を発表。その後、1971年に『Mirror』、1973年の『Farewell to Paradise』という2枚のアルバムをリリース。1970年代のソロ・アルバムで彼はパワーポップの先駆者となった。
その後、毎年2枚のアルバムを録音するという契約上の義務を果たさなかったとしてレコード会社から訴えられたこともあり、彼はレコーディングアーティストとしてのキャリアから離れた。彼はプロデューサーやエンジニアとして舞台裏で働き続けた。
2016年、彼は新しいアルバム『Rainbow Ends』をリリースをするために戻ってきた。これはクリス・プライスとのコラボレーションで、エイミー・マン、バングルスのスザンナ・ホフス、リチャード・トンプソンなど、彼の初期のレコードに憧れていたミュージシャンが参加した。
彼のアルバムとセルフレコーディングの方法は、多くのミュージシャンに影響を与えた。