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80年代文化統制下のソ連で自由と音楽を追い求めた若者達を描く映画『LETO -レト-』 冒頭映像公開

2020/07/16 11:00掲載
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『LETO -レト-』 ©HYPE FILM, 2018 
『LETO -レト-』 ©HYPE FILM, 2018 
T・レックス、デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップなど豪華ロックスターたちの名曲で彩る青春バイオグラフィ。80年代文化統制下のソ連で自由と音楽を追い求めた若者達を描く映画『LETO -レト-』。冒頭映像が公開。また松尾レミ(GLIM SPANKY)や斎藤工など、各界の著名人からコメントが到着しています。

以下インフォメーションより

このたび解禁となった冒頭映像は、体が自然に動き出しそうなノリノリなロックのライブシーンと音楽を愛する若者たち、それに相反する80年代前半のソ連の規制に縛られた情勢が切り取られている。映像は、若い女性たちがライブ会場に潜入する場面から始まる。「いくぞ」の掛け声とともにリハーサルの音が漏れ聴こえてくる流れは、物語の始まりを感じさせ、こちらの期待感を高めてくれる。さらに、彼女たちを追っていく長回しのカメラはライブの臨場感が伝わるだけでなく、徐々に大きくなっていく音楽、まばゆいスポットライト、ロックを打ち鳴らすギターボーカルという順に視覚と聴覚を刺激し、完全に映画の世界へと連れて行ってくれる。

ノリノリなロックミュージックが響き渡る中、観客は静かに座ってライブ鑑賞をしている場面も。80年代前半当時のソ連は、ロックミュージックと西洋の影響に敵対的な情勢でありながらも、ロックミュージックに惹かれる若者たちも増えていった時代。その対立関係を象徴するように、刺激的な歌詞に険しい顔をしたり、音楽に乗せて体を揺らしている観客に注意する、ソ連当局者も映し出されている。
そんな情勢にロックの新しい波を取り入れようとした、音楽を愛してやまない彼らの純粋さ、無邪気さ、そして反逆への熱気に惹かれたという、キリル・セレブレンニコフ監督は、「自由が個人的な選択、可能な選択と考えている世代のために、この映画を作ります。私の目的はこの自由の価値を捉え、強調することなのです」と語っている。

重苦しい規制に打ち鳴らすロックンロール!音楽を愛してやまない若者たちの、静かに燃える反逆の熱気が伝わる冒頭映像となっている。



到着したコメントは以下の通り。

ロックスターとは?
大きな場所で沢山の観客を盛り上げる人をそう言うのかもしれないし、小さなバーで誰かの人生を歌で変えてしまう人をそう言うのかもしれない。私たちはいつだってロックを信じてきた。この映画は、それに憧れ表現すること、時代への葛藤、欲望、音楽への愛が入り混じる若者達への映画だと感じる。モノクロとカラー、フィクションとノンフィクションが混ざり合う壮大なMVでもあり、ドキュメントでもあり、青春の儚さに胸が締め付けられた。
――松尾レミ(GLIM SPANKY)


モノクロでお洒落にMV風に
時折り文字や色を付けたり、、
それらに引っかかってしまっているのも束の間
気がつくとその作為的な画の奥行き
選曲やその表現方法に感覚が網羅されて行く
このロシアのお洒落青春音楽映画は
新たな映画様式を打ち出してしまったのかも知れない

監督のキリル・セレブレンニコフが
次作タルコフスキーの自伝のメガホンを撮ると言うのも大いに頷けるし期待しかない

劇中Iggy Popの「The Passenger」の描写とか最高過ぎた
このご時世に
劇場体感の喜びを味わえる意義のある一作
――斎藤工(俳優・フィルムメーカー)


安直だけど効果的な宣伝文句として言えば、「この映画は北側のトレイン・スポッティングであり、イアン・カーティスの物語である」。
いつだって敗北の中にある品や誇りこそが美しい、それを教えてくれる新しいロック映画。
――鹿野淳(音楽ジャーナリスト/VIVA LA ROCKプロデューサー)


80年代ロシアのアングラロック。また新しい音楽に出会えました!
モノクロに映るシーンから想像してしまう、あの若者たちが集まるビーチやお家やライブはどんな景色だったんだろう...!
――IMALU(タレント)


恋とロックンロール。憧れと反骨。自分たちの表現を模索する彼らのPUREな姿に刺激されて、ついついわたしも曲を書いてしまいました。
――Rei(シンガー・ソングライター/ギタリスト)

※順不同・敬称略


映画『LETO -レト-』は、7月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

以下は以前に公開された映像

本編映像


特別映像


日本版予告編映像
■映画『LETO -レト-』
2020年7月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国随時公開

≪第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品 カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞受賞≫

80年代文化統制下のレニングラードを舞台に、T・レックス、デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップなど豪華ロックスターたちの名曲で彩る青春バイオグラフィ

第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞。その他各国の映画祭で数々の受賞&ノミネートを果たし、世界中の映画・音楽ファンを熱狂させた本作。ロシアの伝説的ロックシンガーのヴィクトル・ツォイのデビュー期を基に、ペレストロイカ目前のレニングラードで純粋に〝自由″と〝音楽″を追い求めた若者達のひと夏を描く。トーキング・ヘッズ、イギー・ポップ、ルー・リード、デヴィッド・ボウイなど70‘s〜80’sのロックシーンを代表する名曲が実にユニークでスタイリッシュな映像演出でカヴァーされる点も音楽ファン垂涎の見どころ。
ロックンロールで打ち鳴らす〝規制からの解放″、そしてほのかにビターな恋心。純粋なパッションに突き動かされた若者たちの熱気と青春に胸がアツくなる傑作がここに誕生した。

≪Story≫
ときは1980年代前半。西側諸国(資本主義諸国)の文化は禁忌とされていたソ連時代のレニングラードでは、L・ツェッペリンやT・レックスなど西側のロックスターの影響を受けたアンダーグラウンド・ロックが花開こうとしていた。その最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとにある日、ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)が訪ねてくる。彼の才能を見出したマイクは、共に音楽活動を行うようになるが、その一方で、マイクの妻ナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)とヴィクトルの間には淡い恋心が芽生え始めていた・・・・。

≪Information≫
監督:キリル・セレブレンニコフ  出演:ユ・テオ、イリーナ・ストラシェンバウム、ローマン・ビールィク
2018/ロシア・フランス/スコープサイズ/129分/モノクロ・カラー/英語・ロシア語/DCP/5.1ch/日本語字幕:神田直美 原語監修:松澤暢子/
原題『LETO』英題『LETO(The Summer)』  後援:駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦文化協力庁、ロシア文化フェスティバル組織委員会 
配給:キノフィルムズ/木下グループ  © HYPE FILM, 2018 

■公式サイト:
http://leto-movie.jp/