チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世のデビュー・アルバムが米チャートで1位を記録。このアルバム『Inner World』は、ダライ・ラマ14世の教えとマントラを音楽に合わせて収録した作品で、自身の85歳の誕生日である7月6日にリリースしています。米ビルボード誌によると、最初の1週間だけで2,000枚相当のアルバムが動き、ニューエイジ・アルバム・チャートで1位を、ワールド・アルバム・チャートで8位を記録。また全ジャンルのアルバム・セールス・チャートでも98位に登場しています。
アルバムはYouTubeほかで聴けます
この作品は、ダライ・ラマのさまざまなチャントとマントラを集めたアルバムで、彼の言葉を初めて音楽に合わせて収録した作品。
このアルバムは、ニュージーランドの仏教徒であるジュネル・クニンのプロジェクトから生まれたもの。彼女は、ダライ・ラマの教えと瞑想的な音楽を組み合わせた本格的なアルバムがないことに驚き、自分でアルバムを作ろうと決意。AP通信によると、クニンはダライ・ラマと会って話を録音した後、夫のエイブラハムがアルバムを完成させるために音楽に取り組んだという。
5年間を費やして完成したアルバムには、
ラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)の娘でシタール奏者の
アヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar)などのミュージシャンも参加。ジュネル・クニンとチャールズ・ゴールドスタックが共同プロデュースしています。
このアルバムの収益は、Mind & Life Instituteや、ダライ・ラマがエモリー大学と共同で開発した教育プログラムSocial, Emotional, And Ethical Learning (SEE Learning)に役立てられます。