『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』として映画化されたストリート・ミュージシャンの青年ジェームズ・ボーエンと野良猫ボブの友情物語。英BBCなどによると、猫のボブが6月15日にこの世を去りました。正確な誕生年は不明ですが、少なくとも14歳であったと報じられています。
ジェームズ・ボーエンがボブと出会ったのは2007年。
ジェームズは、ロンドンでプロのミュージシャンを志したものの様々な困難に遭い路上生活者となっていました。人生に目的も目標も持てないままいつまでも薬物中毒から抜けだせずにいた時に彼の前に現れたのが野良猫のボブでした。
このホームレスの青年と野良猫の友情物語を綴った『ボブという名のストリートキャット』は世界30カ国以上で翻訳化。続編の『ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険』と合わせ累計1,000万部超えの大ベストセラーに。2017年には映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』が公開されています。映画では実在の猫ボブがほとんどの出演シーンに登場しています。
今年後半には続編映画『A Gift from Bob』も公開される予定です
ジェームズ・ボーエンは声明で
「ボブは僕の命を救ってくれた。彼は僕に友情以上のものをくれた。彼がそばにいてくれたおかげで、僕は自分に欠けていた方向性と目的を見つけることができた。本や映画を通じて一緒に成し遂げた成功は奇跡的だった。彼は何千もの人々に出会い、何百万もの人生に触れた。彼のような猫はいなかった。もう二度といない。人生の光が消えたような気がする。彼のことは決して忘れません」
と話しています