米国の新しい調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大により、ほぼすべてのインディペンデント音楽会場が「連邦政府の資金提供がなければ数ヶ月で永久に閉鎖される」と述べています。
今回の世界的大流行に対応して新しく設立された、全50州で2,000組の会員を擁するNational Independent Venue Association(NIVA/全米独立系会場協会)が実施した新しい調査によると、会員の90%がシャットダウンが6ヶ月以上続き、連邦政府からの支援がない場合、運営を永久に停止せざるを得ないと答えています。
NIVAは最近、業界が直面する悲惨な状況を受けて、議会に支援を求める書簡を送っています。具体的には、NIVAは6か月分相当の給与、手当、家賃/住宅ローン、公共料金、税金、保険などの固定運営費を求めています。
またNIVAは、チケットの払い戻し、従業員の保持、安全な職場の取り組みに特化した融資の免除と税額控除、そして会場スタッフの大部分を占めるパート従業員の給与と保険給付をカバーするPPPの拡大を議会に求めています。
議会150人からなる超党派グループは最近、上院と下院のリーダーに書簡を送り、NIVAの要求を支持することを表明しています。
5月下旬に送られた書簡には
「ライヴイベント会場は、新型コロナウイルスが全米に広まったときに閉鎖された最初の場所の1つであり、それらは再開する最後の一つになる可能性が高い」「コンサートやライヴイベントの再開は、ワクチンが一般の人々に容易に利用できるようになるまで、数ヶ月先になるかもしれません。それまでの間、ライヴイベント会場は閉鎖されたままで、従業員は仕事がなく、企業は収入を得られないままです。継続的な閉鎖は、州や地区のライヴ・エンターテイメント産業をサポートする何百もの請負業者、サプライヤー、ビジネス・パートナーに影響を与えます」
「これらの会場は、全国のコミュニティの経済を支え、音楽業界のエコシステムの重要な構成要素であり、世界で最も人気のある才能を持つ人々のためのインキュベーターと発射台としての役割を果たしています」「私たちは、多くのコミュニティの社会的、文化的、経済的基盤の中心となる象徴的な会場を維持するのに役立つ、業界に不可欠なライフラインを提供できます。この業界は私たちの助けなしには成り立たないでしょう」
と書かれています。
■National Independent Venue Association公式サイト
https://www.nivassoc.org/