ラッシュ(Rush)のギタリスト、
アレックス・ライフソン(Alex Lifeson)は、2020年1月にドラマーの
ニール・パート(Neil Peart)が亡くなって以来、ギターをほとんど弾いておらず、演奏する気力もやる気も感じていないと語っています。
ライフソンは、ニューヨークのラジオ局WFANの番組『Talking Golf With Ann Liguori』にゲスト出演した際、ラッシュや、パートを失ってからのエレキギターとの関係についても語っています。
ゲディー・リー(Geddy Lee)と一緒にステージに戻ろうと話しているのかどうか尋ねられたライフソンは、「いや、そうでもないかな。難しいんだ。1月にニールが亡くなってから、僕はほとんどギターを弾いていない。インスピレーションが湧いてこないし、やる気も出ないんだ。1997年に(パートの)娘が交通事故で亡くなった時もそうだった。1年くらいあまり弾かなかった。今の僕の心の中にはそれが感じられないんだ」
「ギターを手にするたびに、何の目的もなくいじって10分後にはギターを置いてしまう。普段はギターを手にすると、そんなに時間をかけていることに気づかずに数時間は演奏するんだけど。いつかは必ずそれが戻ってくると思うけど」
「今は本当に何かをするためのモチベーションがあるのかどうかはわからない。僕たちは自分たちの実績を誇りに思っているし、今でも音楽を愛している。でも、今は違うんだ」
と話しています。
パフォーマンスについてライフソンは
「本質的にパフォーマンスが恋しくなるね。ステージに上がって演奏して、特に調子が良く、リハーサルしたり、すべてを理解したりしているときは楽なんだ。そういう面が恋しいね」
「ツアーが恋しくないわけではない。ツアーがなくて唯一寂しいと思うのは、毎日違う素晴らしいゴルフクラブでゴルフができないこと。それ以外のこと - ホテルの部屋に座っていること、家族から離れていること、友人から離れていること - それは、支払う代償であり、すべての事柄において、それは戻るためのそれほど大きな代償ではないんだ」
「でも、40年も家族と離れていると、それは難しいことなんだ。前回のツアーからもうすぐ5年が経つけど、今の時点ではツアーが本当に恋しいとは言えない。たぶん、ツアーをやめてから1年か2年後には、もっと懐かしくなっていたと思う。でも今は落ち着いてきたし、自分の生活とやっていることはとても気に入っている。音楽にも積極的に取り組んでいるし、夏はゴルフに夢中だし、家族との仲良くしている。僕にとってはとても良いバランスなんだ」
ライフソンはまた、ゲディー・リーとは「兄弟を越えた」仲であり、常に連絡を取り合っていると語っています。
「ゲディーとは定期的に連絡を取っている。新型コロナウイルスのパンデミックが起こる前は、毎週のように会っていた。 食事に行くか、お互いに話をするくらいはしていた」
「この数ヶ月の一連のことで今は少し変になったけど、でも僕たちは今も連絡を取り合っているし、その友情はずっと続いています」
と話しています