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ロックンロールの創始者の一人、リトル・リチャードが死去

2020/05/09 23:01掲載(Last Update:2020/05/10 01:03)
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Little Richard / Here's Little Richard
Little Richard / Here's Little Richard
ロックンロールの創始者の一人、リトル・リチャード(Little Richard)が5月9日に死去。米ローリング・ストーン誌は、彼の息子ダニー・ペニマンに亡くなったことを確認しています。息子によると死因は癌。リトル・リチャードは87歳でした。

リトル・リチャードは米ジョージア州メイコン生まれ。本名はリチャード・ウェイン・ペニマン(Richard Wayne Penniman)。

皿洗いの仕事をしながら歌い続け、1951年から1954年にかけて、友人ジョニー・オーティスの推薦で数枚のシングルを出したがほとんど売れなかった。その後も粘り強くデモテープをレコード会社に送り続け、ロサンゼルスのレーベル、Specialty Recordsと契約。1955年の「Tutti Frutti」の成功がきっかけとなり、その後も「Long Tall Sally」「Rip It Up」「Lucille」「Jenny, Jenny」「Keep A Knockin」「Good Golly, Miss Molly」などのヒット曲が生まれた。

エキサイティングなパフォーマンスと、ゴスペル、ケイジャン、ブギウギを融合させたヴォーカル・スタイル/音楽性で、のちのロック・ミュージシャンに多大な影響を与えた。激しいアクションでピアノを弾く姿も話題となった。

1950年後半、初期のスタイルを捨ててゴスペル・アーティストとしてのキャリアを追求したが、1960年代にはロックンロールに復帰した。

1986年にロックの殿堂入り、2003年にソングライターの殿堂入りを果たす。2010年には、アメリカ議会図書館が文化的、歴史的、芸術的に重要な録音物を保存することを目的に行っている「全米録音資料登録簿(National Recording Registry)」に「Tutti Frutti」が追加された。