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世界中から客が集うジャズ喫茶の50周年記念本『ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary』発売

2020/05/09 18:58掲載(Last Update:2020/05/19 18:44)
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ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary (別冊ステレオサウンド)
ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary (別冊ステレオサウンド)
至高のアナログ・サウンドを聴かせる聖地として、世界中のジャズ・ファンやオーディオ・ファンにその名を知られる岩手県一関市の「ジャズ喫茶ベイシー」。開店50周年を記念した特集本『ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary (別冊ステレオサウンド)』がステレオサウンドから5月28日発売予定。

店内や店主を撮り下ろした数多くの写真、ベイシーの歴史や店主の人物像を追ったロングインタビュー、オーディオ装置の解説、ヘビーローテーションディスク紹介等で構成される予定
■『ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary (別冊ステレオサウンド) 』
菅原正二(著/文)
発行:ステレオサウンド

<内容>

今年、開店50周年を迎えた岩手県一関市にあるジャズ喫茶「ベイシー」。オーディオマニアの心情である“レコードを演奏する"という言葉の通り、店主の菅原正二氏は、店内に据え付けられたアメリカJBL社黄金期の最高級スピーカーユニットを中心とする大規模なオーディオ装置を駆使して、LPレコードから生きた音楽を蘇らせることに情熱を注ぎ続けている。開店当時からその音の凄さは話題であり、今では、その音を聴きに世界中から客が集う。そして、 “世界一音のいいジャズ喫茶"と呼ばれるようになってひさしい。

店名の由来となったカウント・ベイシーはもちろんのこと、エルヴィン・ジョーンズ、アニタ・オディ、ハンク・ジョーンズ、渡辺貞夫、日野皓正、坂田明といった世界の名だたるミュージシャンが「ベイシー」を訪れ、店主と親交を深めた他、「ベイシー」での実演を収録したライヴ盤が数多く制作されている。蔵を改装した趣のある内装から、『愛と平成の色男』(主演:石田純一/※鈴木京香のデビュー作であり、その縁から鈴木は今もベイシーに通う)や昨年公開された『影裏』(主演:綾野剛、松田龍平)など、映画のロケに使われてスクリーンに登場することも多く、今年秋にはとうとう店主の菅原正二氏の姿を追ったドキュメンタリー映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』(日本配給:アップリンク/サウンドトラック発売元:ユニバーサルミュージック)も公開される予定である。(2020年5月28日公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で公開延期が延期されています)

本書は、そんな「ベイシー」の開店50周年を記念して作られる特集本。店内や店主を撮り下ろした数多くの写真、ベイシーの歴史や店主の人物像を追ったロングインタビュー、オーディオ装置の解説、ヘビーローテーションディスク紹介等で構成され、ベイシー・マニアにはもちろんこと、映画を観て「ベイシー」に興味を持ったベイシー初心者にもガイドブックとして活用いただけるような一冊となっている。

<著者について>
菅原正二

1942年岩手県生まれ。早稲田大学在学中、「ハイソサエティー・オーケストラ」のバンド・マスター、ドラマーとして活動、TBSラジオ主催の「全国大学対抗バンド合戦」で3年連続全国優勝。1967年には、ビッグバンドとして日本初の米国ツアーを敢行した。「チャーリー石黒と東京パンチョス」のドラマーを務めたのち、1970年、郷里の一関に戻り、ジャズ喫茶「ベイシー」を開店。ジャズ・オーディオに独自のスタイルを確立し、幾多のジャズ・ジャイアンツやさまざまなジャンルの人物が世界中から「ベイシー」に集う。「Swifty(スウィフティー)」というニックネームは親交の深かった故カウント・ベイシーに命名されたもの。書籍、新聞、雑誌などへの寄稿が多数あり、著書に『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択~ぼくとジムランの酒とバラの日々』(講談社)、『聴く鏡一九九四-二〇〇〇』(ステレオサウンド)などがある。