アフロ・ビートを創造した伝説的ドラマー、
トニー・アレン(Tony Allen)が死去。フランスの新聞フィガロなどによると、彼のマネージャー、エリック・トロセットはアレンがパリで4月30日に亡くなったと発表。「正確な死因は分かっていません。彼は体調がよかったので、突然でした。午後1時に彼と話したが、その2時間後に彼は病気になり、ポンピドゥー病院に運ばれ、そこで亡くなりました」と述べ、また新型コロナウイルスには感染していないと付け加えています。アレンはパリ近郊のクルブボアに住んでいました。トニー・アレンは79歳でした。
トニー・アレンはナイジェリアのラゴス生まれ。マックス・ローチやアート・ブレイキー等ジャズ・ドラマーの演奏に触発され活動を開始。1964年にフェラ・クティのバンドのオーディションに受かり、彼とともに活動するようになる。フェラ・クティの右腕的存在で、四半世紀もの間その屋台骨を支えた。フェラ・クティはかつて「トニー・アレンがいなければ、アフロ・ビートはない」と語っていた。
フェラ・クティの元を離れてからは自身のユニットに加え、デーモン・アルバーン、ジェフ・ミルズ、セオ・パリッシュ、ヴラディスラフ・ディレイ等とジャンルを超えた共演を繰り広げていた。