ロサンゼルス・タイムズ紙によると、ロサンゼルスは新型コロナウイルスのため、コンサートやスポーツイベントなどを含む大規模な集まりを2021年まで禁止することを検討しているようです。
ロサンゼルス市長のエリック・ガルセッティが、消防署長ラルフ・テラザスを含む複数の部署の高官たちとの会議の中で検討していることを明らかにしたと、同紙はロサンゼルス消防署の内部電子メールを引用して報告しています。メールには「ガルセッティ氏は、電話会議中に“コンサートやスポーツイベントなどの大規模な集まりは、少なくとも1年間は市内で承認されない可能性がある”と述べた」と書かれていたという。
またCNNとの新しいインタビューでガルセッティ市長は、2021年までにスポーツイベントやコンサートのような大規模な集まりを再開させるのは「非常に難しい」と述べています。彼は「数千人がすぐに集まることを想像するのは難しいので、今年はその準備をするべきだと思う」「科学がこれほど早く解明されることを望んだことはありません。しかし、ワクチンか、何らかの医薬品による介入か、集団免疫ができるまでは、科学が科学なのです。公衆衛生当局はこのような環境に戻るまでには何マイルも歩かなければならないと明言しています」と話しています。
市長の発言の前日には、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムが、スポーツイベント、コンサート、フェアなどの「大規模な集まり」は、集団免疫やワクチンができるまで再開される可能性は低いと述べていました。
米国立アレルギー感染症研究所の所長で、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームの一員でもあるアンソニー・フォーシ博士は、ワクチンの開発には12〜18カ月かかるかもしれないと述べていますが、他の専門家は、さらに時間がかかるかもしれないと述べています