NHK『名盤ドキュメント 太田裕美「心が風邪をひいた日」木綿のハンカチーフ誕生の秘密』(c)NHK
NHK『名盤ドキュメント「太田裕美“心が風邪をひいた日”〜名曲誕生の秘密〜」』の再放送が決定。BSプレミアムで4月20日(月)放送。
1975年に発表され、数々のミュージシャンにカヴァーされてきた名曲「木綿のハンカチーフ」。番組では、この曲を収めた太田裕美のアルバム『心が風邪をひいた日』の制作過程に迫ります。
■『名盤ドキュメント「太田裕美“心が風邪をひいた日”〜名曲誕生の秘密〜」』
初回:NHK BSプレミアム 2017年4月26日
再放送:NHK BSプレミアム 2020年4月20日(月) 午後5:15〜午後6:15
太田裕美の3rdアルバム「心が風邪をひいた日」をとりあげる。代表曲は、A面1曲目『木綿のハンカチーフ』。70年代歌謡シーンを代表する名曲で、作詞家・松本隆の最初のミリオンヒットでもある。作曲の筒美京平、編曲の萩田光雄を加えた黄金トリオの曲作りとは?そして歌っていた太田の思いとは?録音原盤(マルチテープ)をひも解き、40年前の制作過程に迫る
【出演】太田裕美,松本隆,萩田光雄,白川隆三,ヒャダイン,真心ブラザーズ,持田香織,クリス松村,齋藤孝,丸山茂雄
<番組スタッフから>
「名盤ドキュメント」は、LPレコード全盛の70年代〜80年代にかけて作られた画期的な「コンセプトアルバム」がどのように演奏、録音されてきたかを当時の音源や自筆譜、そして、作曲家、作詞家、歌い手本人の証言などから深く掘り下げていく音楽ドキュメント・シリーズです。これまで番組では、日本初のミリオンセラーアルバム『井上陽水「氷の世界」(1973)』、“日本語ロックの金字塔”とされる『はっぴいえんど「風街ろまん」(1972)』、清志郎の“魂”の叫びが込められた『RCサクセション「シングル・マン」(1976)』、日本の民謡や和楽器をジャズやロックと融合させた『矢野顕子「JAPANESE GIRL」(1976)』などを取り上げてきました。
シリーズ第6弾となる今回は、1975年に発表され、60 組以上のミュージシャンにカバーされてきた「木綿のハンカチーフ」を収録した太田裕美の3rdアルバム『心が風邪をひいた日』の制作過程に迫ります。当時すでに歌謡界で燦然と輝く地位を確立していた稀代のヒットメーカー筒美京平、後に松田聖子や近藤真彦の作詞を手掛けることとなる新進気鋭の作詞家松本隆、編曲には山口百恵の曲をはじめ大胆なアレンジを手掛ける萩田光雄、そこに「ルージュの伝言」でヒットを飛ばしていた荒井由実らも加わり、アルバムを手掛けていくことなります。この天才たちが作り上げた楽曲を歌い上げるのは20歳の太田裕美。その心情とはいかなるものだったのか?録音原盤(マルチトラックテープ)を聞きながら制作過程をひも解いていきます。
この16チャンネルに分けられた録音原盤には、太田の伸びやかなボーカル、萩田の壮大なストリングアレンジなど、様々な音がバラバラに録音されています。太田本人をはじめ、編曲担当の萩田、担当ディレクターの白川隆三、そして太田のファンであり自身も音楽プロデューサーとして活躍するヒャダインも参加して、このマルチテープをあらためて試聴、収録楽曲に秘められた謎に迫ります。
この貴重な録音原盤が発掘されたレコード会社の倉庫で、なんと、アルバム版の他に、シングル版「木綿のハンカチーフ」のマルチテープも発見!番組では、太田裕美最大のヒット曲「木綿のハンカチーフ」のシングルとアルバムで異なる歌詞がつけられた謎にも迫っていきます!
さらに、証言者インタビューには作詞担当の松本隆が登場!“戦友”とまで呼ぶ太田との関係性や筒美京平に対する当時の心情を語ってくれました。その松本隆の詩の世界を解説するのは教育学者の齋藤孝。同じ女性歌手として太田の声質の魅力を語るのは持田香織。筒美の楽曲術を詳らかにする真心ブラザーズ。他の歌い手にはない太田だけが持つ魅力を語るクリス松村。そして当時の太田をはじめ音楽業界の事情をよく知る宣伝担当の丸山茂雄など、多彩な人物達の証言をもとにアルバム『心が風邪をひいた日』の魅力に迫ります。
どうぞお楽しみに!
(アシスタントディレクター 滝口知宏)