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“マイルスの再来”とも言われたジャズ・トランぺッターのウォレス・ルーニー 新型コロナウイルス感染後に死去

2020/04/01 06:28掲載(Last Update:2020/04/01 06:56)
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Wallace Roney / Verses
Wallace Roney / Verses
最晩年のマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドでも演奏。“マイルスの再来”とも言われたジャズ・トランぺッターのウォレス・ルーニー(Wallace Roney)が3月31日、新型コロナウイルス感染症の合併症により死去。米国の公共ラジオ放送NPRは訃報を確認し、また彼の広報担当者リディア・リブマンは声明で「象徴的なトランペット奏者でジャズ界の伝説的人物でもあるウォレス・ルーニーが、今朝、昼前に新型コロナウイルス感染症の合併症で亡くなったことを確認し悲しんでいます」「家族は、このパンデミックが過ぎ去った後、ウォレスと彼の音楽的貢献を称えるために追悼式を行いたいと考えています。いまは彼らのプライバシーを尊重してください」と発表しています。また訃報はマイルス・デイヴィスのSNSでも伝えられています。ウォレスは59歳でした。

ウォレス・ルーニーはフィラデルフィア生まれ。幼少の頃から地元の音楽学校で音楽とトランペットの勉強を始める。16歳でジャズ界にデビューし、リーダー作を約20作発表。マッコイ・タイナー、ディジー・ガレスピー、エルヴィン・ジョーンズ、チック・コリアなどと共演を重ね、ジャズ・シーンに大きな影響を与えた。