書籍『ボヘミアン・ラプソディは同時通訳者のアンセム』(著:石木明美)が発売中。現役の同時通訳者である著者が贈る「エッセイ+学習アドバイス」本。現場での苦労話や面白エピソードを存分に披露すると共に、通訳学校で講師として培ったユニークな英語学習法・通訳学習法を余すところなく記しています。クイーン・ファンや洋楽ファンも楽しめる内容です
■『ボヘミアン・ラプソディは同時通訳者のアンセム』
石木 明美 (著)
<内容>
現役の同時通訳者である著者が贈る「エッセイ+学習アドバイス」。英語学習者や通訳志望者のみならず、クイーン・ファンや洋楽ファンも楽しめる内容になっている。美大に落ちた短大卒の著者は「引き寄せ運」が強め。職場である空港でフレディ・マーキュリーやジョン・レノンに遭遇。通訳者になってからはボブ・ゲルドフやジミー・ペイジのインタビュー通訳を担当。ほぼ「純国産通訳者」でありながら、オバマ大統領の広島演説、歴代米国大統領の一般教書演説、第1回・第2回米朝首脳会談など、重要案件も数多く担当して来た。現場での苦労話や面白エピソードを存分に披露すると共に、通訳学校で講師として培ったユニークな英語学習法・通訳学習法を余すところなく記している。
[目次]
ハンブルなプロローグ(まえがき)
ボヘミアンなプロローグ
外堀を埋められて / メアリー・オースティンのイメージ / 年貢を納めに劇場へ / フレディとラミの違い / 完璧なシナリオ / 心の折り合いを付ける / 伝承の構図
少女時代のモノローグ
英語との出会い / 「プランB」としての英語 / 美大受験に失敗 / さくらももこさんの英和に / 「塞翁が馬」
空港時代のモノローグ
空港での接遇業務に / 空港には大勢のセレブが / フレディ・マーキュリーの「規格外」サイン / 感動のクイーン来日公演 / クイーンとせんだみつおさん / フレディ・マーキュリーの肖像画 / 音楽専科ロック・ツアー無料招待 / ビートルズのリバプール / アビーロード・スタジオとアイランド・スタジオ / 聖地ケンジントン・マーケット / 聖地テート・ギャラリー / 人生を左右したEMIパーティ / 私の報告記事とストラップスのその後 / ジョン・レノンと純白のケープ
会議通訳のモノローグ
英語塾講師から英語通訳者に / 初仕事は森林セミナー(商談逐次通訳)/ 社長会で「皿の包囲網」(セミナー逐次通訳)/ 米国人通訳者が私から学ぶ?(随行逐次通訳)/ 世界初心臓移植外科医C・バーナード博士(講演会逐次通訳)/ 名優ケネス・ブラナー(インタビュー逐次通訳)/ ボブ・ゲルドフが目の前に(インタビュー同時通訳)/ ジミー・ペイジと「騒音女」(インタビュー同時通訳)/ 他
放送通訳のモノローグ
会議通訳と放送通訳の違い / 湾岸戦争の洗礼と教訓(放送同時通訳)/ 米国同時多発テロの衝撃(放送同時通訳)/ 長期化したイラク戦争特番体制(放送同時通訳)/ ライブ8とライブ・アース(イベント中継同時通訳)/ ロンドン同時爆破テロ(放送同時通訳)/ マイケル・ジャクソンの悲報(放送同時通訳)/ 独裁者たちの最期(放送同時通訳)/ 天体物理学者ブライアン・メイ博士(放送同時通訳)/ アビーロード50周年(放送同時通訳)/ 米国大統領の一般教書演説(放送同時通訳)/ オバマ大統領の広島演説(放送同時通訳)/ 第1回米朝首脳会談(放送同時通訳)/ 第2回米朝首脳会談(放送同時通訳)/ G20大阪サミット米国大統領記者会見(放送同時通訳)/ 他
講師時代のモノローグ
教える仕事は天職か / 新幹線で通訳学校へ / 恩師たちとのご縁 / 「英語くらい」って何? / 独学で英語力を蓄える / 「急がば回れ」/ 語彙の構築「ボキャビル」/ 「積んどキャビル」/ 「音のシャワー」と「字のシャワー」/ 自力本願の多読・多聴・精読・精聴 / 日本語を先に読んでも大丈夫 / 理解の決め手は背景知識 / セカンド・ベスト&サード・ベスト / シャドーイングの功罪 / サイトラは同時と逐次で分ける」/ メモの取り方を工夫する / 「通訳は逐次に始まり逐次に終わる」/ 日英は「ホーム」で英日は「アウェイ」/ 流暢な発音よりバランス良い能力 / 適性・努力・運 / 「全方位学習」と「ネットの活用」/ 知識は横に伸びる
エンドロールのエピローグ(あとがきと献辞)
[著者プロフィール]
静岡県熱海市生まれ。静岡英和女学院短期大学英文学科卒業。
空港勤務と英語塾講師を経て英語会議通訳・放送通訳歴31年。
担当した1万数千件の通訳業務のうち同時通訳案件も多数。
通訳学校講師歴は21年。延べ2000人以上の受講生を指導。
英語と絵画と洋楽が人生のインスピレーション。