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5000年前、人々を繋いだものは文字ではなく音楽だった 音楽ドキュメンタリー『大海原のソングライン』公開決定、特報映像あり

2020/02/01 18:48掲載
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大海原のソングライン (c)Small Island Big Song
大海原のソングライン (c)Small Island Big Song
東は太平洋のイースター島、西はインド洋のマダガスカルに至るまで、16の島国に残る伝統的な音楽とパフォーマンスを記録した音楽ドキュメンタリー『大海原のソングライン(原題:Small Island Big Song)』が、4月より東京・渋谷のイメージフォーラムほか全国で順次公開されます。特報映像も公開されています。

■『大海原のソングライン』
 
東は太平洋のイースター島、西はインド洋のマダガスカルに至るまで
16の島国に残る伝統的な音楽とパフォーマンスを記録した驚異の音楽ドキュメンタリー

5000年前、人々を繋いだものは、文字ではなく音楽だった
海を渡った音楽は、時を越えて再び人々をつなぐ

 5000年前、太平洋には海を渡る人々がいた。彼らは数千年に渡って大海原を攻略し、地球の半分を覆う島々にたどり着いた。文字が普及する前の時代なので、彼らはその先々で音楽を残しながら交流していった。その勇敢な船乗りたちの子孫は今や4億人にまで増えた。
 音楽プロデューサーでもある監督のティム・コールとプロデューサーのBaoBao Chenは3年間に渡りその航路をたどった。台湾から出発してオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、さらに太平洋の向こう側に位置するマダカスカル、そしてイースター島に至るまで実に16の島国に残る伝統的な音楽やパフォーマンスを記録していった。そして、「Small Island Big Song」と名付けられたこの試みは単なる伝統音楽の記録に留まらなかった。
 オーストラリアの先住民には古来より受け継がれてきた、生活の中で動植物や岩、湖などを歌い世界を表現するソングラインという思想/信仰がある。それは一曲を歌うというよりも数珠つなぎに様々な歌が重なり合う独特の表現方法を持っている。 

 本作はその“ソングライン”という思想に基づいて、かつて同じ言葉や音楽で繋がっていた島々の歌をもう一度集結させる壮大な音楽プロジェクトだ。今回、解禁された特報では、それぞれの島で生きる人々が伝承の音楽を演奏し、やがて一つの壮大なアンサンブルを奏でる様子が映し出されている。
 なお、本作に先駆けて2018年7月に音楽アルバムが発売されると、世界各国で評判を呼びイギリス、ドイツなどで音楽賞を次々に受賞。出演ミュージシャンたちによるライブも世界14カ国で行われ、こちらも高い評価を浴びている。

 いままでのワールドミュージックや伝統音楽の常識を打ち破る全く新しい音楽ドキュメンタリーが幕を開ける。



原題:Small Island Big Song/小島大歌 2019年/製作国:オーストラリア・台湾/各民族固有の言語/カラー/79分/5.1ch/2K DCI SCOPE/
監督:Tim Cole ティム・コール プロデューサー:Baobao Chen バオバオ・チェン
出演・音楽:マウパワー/アロ・カリティン・パチラル/アレナ・ムラン/ホロモナホロ and more
製作:小島大歌影音工作室・Small Island Big Song Pty, Ltd./配給:ムーリンプロダクション ©Small Island Big Song

2020年4月より東京・シアターイメージフォーラムにて上映開始決定!
順次全国拡大上映予定。

公式サイト:
http://moolin-production.co.jp/songline/