Syd Mead - CREDIT: ALEXANDRA WYMAN/INVISION/AP/SHUT
世界的な工業デザイナーであり、ビジュアル・フューチャリストとして、数多くのクリエイターや作品に影響を与えた
シド・ミード(Syd Mead)が12月30日、米カリフォルニア州パサデナの自宅で死去。サイトvarietyなどの海外メディアによると死因はリンパ腫の合併症。86歳でした。
シド・ミードは1933年7月18日、米ミネソタ州生まれ。フォードのカーデザイナーとしてキャリアをスタートさせた後、1970年に独立。未来志向でリアルなビジョンの数々は、彼を瞬く間に世界的なインダストリアルデザイナーへと押し上げる。その活躍はプロダクトデザインの領域に留まらず、1979年から始めた映画美術の仕事でも優れた成果を上げた。『スタートレック』(1979)『トロン』(82)『ブレードランナー』(11982)『エイリアン2』(1985)などSF映画の名作を手がける。近年も『ブレードランナー2049』(2017)への参加が話題を呼んだ。また、ガンダムに「ヒゲ」をつけたことでも知られている『∀ガンダム』や『YAMATO 2520』など日本でのプロジェクトにも多く参加した。2019年には、日本でシド・ミードの軌跡を辿る原画展<シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019>が開催された。2016年、アメリカの視覚効果協会が主催するVES賞特別功労賞「ビジョナリー賞」受賞。シド・ミードは今年9月に引退を表明していた。