自宅で10インチのアナログレコードを作ることができるホーム・ヴァイナル・レコーダー・マシン『Phonocut』登場。Wiredによると、自宅でカスタムレコードをすぐに作ることができる最初の消費者向け機器。価格は1,100ドル(約12万円)。
このマシンは、通常のターンテーブルとほぼ同じサイズ。ユーザーが選択したデジタルオーディオソースをもとに、10インチのレコード盤をカットし、片面に約10分から15分のオーディオを録音できます。
オーディオがレコード盤の両サイドにうまく収まるように、付属のアプリを使用してフォーマットや曲のアレンジを調整することができます。
Phonocutの中核部分はシンプルに設計されており、ヘッドフォンジャックなどからオーディオケーブルを差し込み、Playボタンを押すだけです。
マシンはリアルタイムで録音します。音楽の再生中、ダイヤモンドの針がレコード盤の表面に音波を直接エッチングします。
オーストリアのアナログ愛好家でPhonocutの共同設立者であるFlorian“ Doc” Kapsは、ビジネスパートナーとともにこのマシンを考案。
KapsはWiredのインタビューの中で「デジタルには大きな問題がある。とても簡単にアクセスできるが、見ることしかできないし、聞くことしかできない。舐めたり、匂いを嗅いだり、触ったりすることはできない。私たち人間にはこの五感がある。結局のところ私たちは、恋に落ち、幸せを感じ、信頼を築くためには、これら五感が必要なのです」と語っています。
また「人々はレコードが大好きですが、レコードがどのように作られているかは知らない。私たちは彼らにそれについて考えさせ、それを使ってできることの可能性に対する意識を高めなければならない」とも語っています。
『Phonocut』は、10月15日にクラウドファンディングサイトKickstarterにて限定先行予約のキャンペーンがスタートします。Kickstarterでの価格は999ユーロ(約12万円)。
『Phonocut』の公式サイトではサンプル音源も公開されています
●『Phonocut』公式サイト
https://phonocut.com/