IFPI Music Listening 2019
国際レコード産業連盟(IFPI)は、世界中のリスナーの音楽習慣に関する最新レポートを発表しています。
21か国の16歳から64歳までの34,000人を対象とした調査に基づいた報告で、対象国はアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ロシア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、イギリス、米国、中国、インド。調査は今年4月と5月に実施されています。中国とインドの結果は、レポートの「グローバル」数値には含まれていません。
1週間に音楽を聴く時間の平均は、2018年の17.8時間から18時間に増加。メキシコが一番多く、平均時間は週25.6時間で1日平均3時間半以上聴いています。
ストリーミングがこれを後押していることは明らかで、回答者の89%が有料および無料のオンデマンドストリーミングサービスを使用しており、64%が過去1か月にSpotify、Amazon、Deezer、Apple Musicなどのオーディオストリーミングサービスで音楽を聴いていました。後者の統計は前年比7%と増加しています。
IFPIは今回のレポートでは、ストリーミングサービスを利用しているのは若者だけでないと強調。音楽ストリーミングの成長率が最も高いのは35〜64歳で、調査期間中にその年齢層の半分以上(54%)がストリーミングサービスを使用しています。
音楽を聴くための最も人気のある方法はラジオで29%のシェアを占めています。スマートフォンは27%でそれに続いています。ただしスマートフォンは若いリスナーでは割合は大きくなり、16〜24歳の人が音楽を聴く時間の44%を占めています。
音楽を聴くのは車が一番多く70%で、以降、自宅でリラックス(64%)、料理や掃除(51%)と続きます。
世界中で最も人気のある音楽ジャンルはポップで、ロック、オールディーズ、ヒップホップ/ラップがそれに続きます。お気に入りのジャンルのトップ10は以下の通り、
01. Pop
02. Rock
03. Oldies
04. Hip-hop/Rap
05. Dance/Electronic
06. Indie/Alternative
07. K-Pop
08. Metal
09. R&B
10. Classical
IFPIは、回答者に音楽が自身にとってどのくらいの意味があるかも尋ねています。「重要ではない」と答えた回答者はわずか2.5%で、調査対象者の54%が自分のことを「音楽愛好家」または「熱狂的な音楽ファン」と表現しており、この数は16〜24歳の間で63%に増加しています。
レポートによると、韓国は、1週間に音楽を聴く時間の平均は13.9時間ですが、韓国は他のどの国よりもはるかに多くの音楽を購入しており、回答者の44%が過去1か月にCD、アナログレコード、ダウンロードで音楽を購入しています。これは次に多い米国よりも10%高く、世界平均の26%を大きく上回っています。日本は23%。
レポートの詳細は以下で
●PDFファイル
https://www.ifpi.org/downloads/Music-Listening-2019.pdf