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現地取材から迫るバンクシーの真相 書籍『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』発売

2019/09/10 13:28掲載
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バンクシー 壊れかけた世界に愛を
バンクシー 壊れかけた世界に愛を
昨年、オークション会場で作品が落札された途端、シュレッダーで切り刻まれたいわゆる「シュレッダー事件」以降、日本でも広く知られるようになったアーティスト、バンクシー。謎につつまれた覆面アーティストの活動を、ロンドン在住の研究者が現地取材した書籍『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』が美術出版社より本日9月10日に発売。

著者の吉荒夕記は、ロンドン在住で博物館学を専門にする研究者。ミュージアムを舞台にしたゲリラ展示でバンクシーの標的側に立たされたことがきっかけとなり、バンクシー研究を開始。本書では、世界各地に仕掛けられた ”いたずら” や ”事件” を追いながら、バンクシーが投げかけるメッセージの真意に迫っていく。

翻訳書を除く日本語でのバンクシー論の刊行は初。日本では馴染みの少ないストリート・アートが生まれた背景や、作品理解に欠かせないイギリスの社会問題まで丁寧に解説し、ストリート・アートとは、バンクシーとは、を一から知りたい人の入門書としてもおすすめできる一冊になっています。


『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』中面より


『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』中面より
■『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』
著者:吉荒夕記
発売:2019年9月10日
定価:2000円+税
発行:美術出版社
仕様:A5変形、並製、244ページ
ISBN:978-4-568-20275-5

【目次】
プロローグ
第一章  バンクシー、三つの事件簿
第二章 覆面の謎
第三章 ストリートアートと場の密接な関係
第四章 アートに風穴を
第五章 分断の壁に描く
エピローグ
バンクシーの経歴

【著者プロフィール】
吉荒夕記(よしあら・ゆうき)
1959年生まれ。国立民族学博物館にてミュージアムエデュケーターを務めた後に渡英。レスター大学大学院博物館学部にて修士課程修了、ロンドン大学SOAS美学部にて博士号取得、在学中に大英博物館アジア部門でアシスタントキューレターを務める。2012年ロンドンにて「アートローグ」を立ち上げ、日英間のミュージアム交流をコーディネートしながら、ミュージアム、ストリートアートに関する研究を継続。著書に『美術館とナショナル・アイデンティティー』(玉川大学出版部)などがある。