その類稀なるギター演奏と甘美な歌声によって世界中にその名を知らしめた“ボサノヴァの神様”と称される伝説的ミュージシャン、ボサノヴァの創始者の
ジョアン・ジルベルト(João Gilberto/本名ジョアン・ジルベルト・プラド・ペレイラ・オリヴェイラ)が7月6日、ブラジルのリオデジャネイロにある自宅で死去。息子のマルセロが自身のFacebookページで明らかにしています。英BBCによると数年前から体調を崩していました。死因は明らかにされていません。88歳でした。
ジルベルトは、ブラジル北東部バイーア州ジュアゼイロに生まれ。1950年、19歳でリオデジャネイロへ出て、ヴォーカルグループ、ガロットス・ダ・ルアにリードヴォーカルとして参加。1958年には、アントニオ・カルロス・ジョビン、ヴェニシウス・ヂ・モラエスによるシングル「想いあふれて」を、翌年にアルバムを発表。まもなく「ボサノヴァ」と呼ばれるようになる音楽スタイルでブラジル中を熱狂させる。代表曲は「想いあふれて」「イパネマの娘」など。1964年発表のアルバム『ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)』で米グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した。