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キャロル・キング『LIVE AT MONTREUX 1973』から「ナチュラル・ウーマン」のライヴ映像公開

2019/06/14 18:32掲載
CAROLE KING / LIVE AT MONTREUX 1973
CAROLE KING / LIVE AT MONTREUX 1973
キャロル・キング(Carole King)のライヴ作品『LIVE AT MONTREUX 1973』から「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」のライヴ映像が公開



この作品の日本盤(DVD+CD)が4月24日に発売済。海外盤は6月14日発売。

以下日本盤リリース決定時のインフォメーションより

『ライヴ・アット・モントルー 1973』はキャリアの岐路に立っていたキャロル・キングを捉えたきわめて興味深い作品だ。この映像/音源が収録されたのは、ポップ・ミュージックの歴史を変えた『つづれおり』の発表から 2 年が経過したころで、およそ 1 ヶ月前には、キャロルがその音楽性を大胆に前進させたことを印象づける『ファンタジー』がリリースされていた。

コンサートの序盤では、『つづれおり』を大ヒット作にした理由のひとつでもある親近感が溢れるパフォーマンスが披露されている。「普段は客席を見ないようにしているの。」キャロルはそう言って、床に腰掛けてくつろいだ様子の観客に微笑みかける。「だけど今夜はみんなのことを見ているわ。」この 6 週間前、キャロルはニューヨーはセントラル・パークで開催されたフリー・コンサートで、10 万人の大観衆を前にヘッドライナーを務めていた。そしてスイスはモントルーにおけるこのコンサートの前半は、彼女にとっ
て、ファンとのあいだの距離をあらためて縮めるまたとない機会になった。ショーの序盤で、彼女は自身の奏でるピアノだけをバックに「ホーム・アゲイン」、「ビューティフル」、「空が落ちてくる」といった名曲群を披露している。このように一人きりでステージに立つスタイルは、1970 年代前半に彼女がリードした変革 ―― いわゆる”シンガー・ソングライター・ムーヴメント” ―― の象徴であった。

その飾り気のない楽曲と共鳴するかのように、カメラ・ワークも、キャロル・キングを間近で捉えた映像が目立つものになっており、流麗で快活なピアノを奏でるキャロルと、マイクに向かうシンガーとしての彼女の姿を過不足なく伝える。控えめなメイキャップ、ペザント・ブラウスをまとった出で立ちから聴く者に親しみを抱かせる素朴な歌声にいたるまで、彼女の有り様には虚飾が微塵も感じられない。

5 曲を披露し終えたところで、キャロルは 6 人の金管楽器奏者、木管楽器奏者を含む 11 人のバックアップ・ミュージシャンをステージに迎え入れ、今度はその大編成のバンドを伴い、『ファンタジー』収録曲の大半を披露する。ちなみに彼女が『ファンタジー』からの楽曲をライヴで披露するのはこのときが初めてだった。この『ファンタジー』の作風は、それまでにキャロルがリリースしてきたアルバムのそれとは大きく異なっていた。このアルバムで彼女は”ソング・サイクル”という手法に挑んでいる。あえて楽曲ごとの境目を曖昧にすることでアルバムをひと続きにし、タイトル・トラックの異なるふたつのヴァージョンをオープニングとエンディングに配置するという試みである。表題曲「ファンタジー」から、キャロルの歌は彼女自身としてではなく、作品のキャラクターになり切って歌われているように聴こえる。音楽の面で言えば、そのサウンドは彼女自身にとって大胆な変化となっただけでなく、70 年代の音楽の潮流をも変えた。その点における彼女の功績はあまり語られていないものの、実際、「ビリーヴ・イン・ヒューマニティ」や「道」といった楽曲は、スムース・ジャズ・ブームの先駆けにもなっている。

モントルーのステージにおけるキャロルのバック・バンドには、パーカッションのボビー・ホール、トロンボーンのジョージ・ボハノン、サックスとフルートのトム・スコットら、その筋のトップ・プレイヤーが揃っており、またキャロル自身もピアニストとしてきわめて高い水準にあった。そのあたりはピアノ 1 台で歌われるバラードからも窺える通りで、このときの彼女の演奏は、それまでの彼女の音楽には感じられなかったジャズのニュアンスを滲ませたものになっている。だからこそ、文字通りジャズに特化したイヴェントという印象が色濃かった当時のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルに違和感なく溶け込んでいるのである。

コンサートの締めくくりに、キャロルは再び自身の弾き語りで「君の友だち」と「ナチュラル・ウーマン」の 2 曲を披露している。後者のタイトルはキャロル・キングという女性の人柄をよく表している。その点は、従来の飾らない楽曲、キャロルが将来を見据えて取り入れたバンド・アンサンブルを基調とした楽曲の双方に明らかな通りである。


以下以前に公開された映像

トレーラー映像(約80秒版)


「You've Got A Friend」


「You've Been Around Too Long」


「It's Too Late」


トレーラー映像
●『ライヴ・アット・モントルー 1973【日本語字幕付き】』
LIVE AT MONTREUX 1973
DVD+CD : 4,600 円(本体価格)+税
YMBA-10872/3 日本語字幕付き
2019.4.24 日本先行発売

発売:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス / 販売:ソニー・ミュージックマーケティング

<ライヴ収録曲>
1. 空が落ちてくる I Feel The Earth Move
2. スマック・ウォーター・ジャック Smackwater Jack
3. ホーム・アゲイン Home Again
4. ビューティフル Beautiful
5. アップ・オン・ザ・ルーフ Up On The Roof
6. イッツ・トゥー・レイト It’s Too Late
7. ファンタジー・ビギニング Fantasy Beginning
8. 道 You’ve Been Around Too Long
9. 愛 Being At War With Each Other
10. 愛の日々をもう一度 That’s How Things Go Down
11. ヘイウッド Haywood
12. クワイエット・プレイス・トゥ・リヴ A Quiet Place To Live
13. ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ You Light Up My Life
14. コラソン Corazón
15. ビリーヴ・イン・ヒューマニティ Believe In Humanity
16. ファンタジー・エンド Fantasy End
17. 君の友だち You’ve Got A Friend
18. ナチュラル・ウーマン (You Make Me Feel Like A) Natural Woman