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傑作怪談を主演・尾野真千子で完全映像化 NHK『令和元年版 怪談牡丹燈籠』10月放送

2019/05/29 15:51掲載
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尾野真千子主演 NHK『令和元年版 怪談牡丹燈籠』 (c)NHK
尾野真千子主演 NHK『令和元年版 怪談牡丹燈籠』 (c)NHK
恋焦がれて死んだ美貌の娘の幽霊が、カラン、コロンと下駄の音を響かせ、夜ごと愛しい男を訪ねる、という幻想的なシーンが有名な傑作怪談『牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』。不朽の人間愛憎劇『怪談 牡丹燈籠』を令和元年の新たな視点で完全映像化。主演は尾野真千子。BSプレミアム『令和元年版 怪談牡丹燈籠』は10月6日(日)放送スタート。全4話

■『令和元年版 怪談牡丹燈籠』

不朽の人間愛憎劇「怪談牡丹燈籠」を令和元年の新たな視点で完全映像化!

恋焦がれて死んだ美貌の娘の幽霊が、カラン、コロンと下駄の音を響かせ、夜ごと愛しい男を訪ねる、という幻想的なシーンが有名な傑作怪談「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」。
実はこの「お露・新三郎」の怪談話は、初代三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)による長編落語のほんの一部にすぎません。原作は、お露の父・平左衛門とその忠臣・孝助、お家乗っ取りを企(たくら)む希代の悪女・お国と、その間男(まおとこ)・源次郎、強欲な町人夫婦・伴蔵とお峰・・・。男女の色と欲が生々しく交錯するドロドロの人間ドラマであり、20年にもわたる壮大な敵討ち、因果応報の物語になっています。
最後には「幽霊より人間が怖い」と感じさせる傑作長編愛憎劇を、新たな視点と演出で今回初めて完全映像化!ワイヤーアクションや特殊メイク、チャンバラもふんだんに投入。和製ホラーの決定版を、現代日本を代表する俳優陣でお届けします。

<おもな出演者/コメント>

●お国(くに) 役
主演・尾野真千子さん

【本人からのコメント】
今回の脚本ではお国がいまだかつてなく深く描かれており、今まで幽霊の出てくるファンタジーと思われてきた物語に濃厚な人間味が出ていてワクワクしました。お国は欲望に抗えない性格の悪い女ですが、その存在はとても生々しく現代的で、女として気持ちがわかる部分もあります。面白がって演じようと思っています。

●宮辺源次郎(みやべ げんじろう) 役
柄本佑さん

【本人からのコメント】
歌舞伎などでは、情けない男として描かれる源次郎役が本作品では一筋縄ではいかない悪人キャラとして丁寧に描かれていて、皆が知っている「牡丹燈籠」とはかなり違った新しい「牡丹燈籠」になっています。源次郎役はいわゆる「色悪」。型があるようでないので、昔の長谷川一夫や市川雷蔵の時代劇を見直して研究中です!

●萩原新三郎(はぎわら しんざぶろう) 役
中村七之助さん

【本人からのコメント】
今の時代ならではの解釈がとても面白い脚本だと思いました。新三郎は運命的な恋をして人生が激変し、真実の愛を知ってしまったがゆえに悲しい結末を迎えます。愛を貫く姿は、はかなくも美しく、とても演じがいがあります。私にとっては久しぶりの映像作品です。見てほしくないような恥ずかしい気持ちもありますが、見逃せない作品になると思います。どうぞお楽しみください。

●お露(つゆ) 役
上白石萌音さん

【本人からのコメント】
人間の愛憎が交差する物語に、文字を追うだけで心が乱れました。そしてみなさんと初めて顔を合わせて読み合わせをした日の緊張と感動のまま、現場でも濃密な時間を過ごしています。ひとの真ん中を覗いてしまうような感覚の怪談になると思います。先輩方の背中を追って精一杯努めます。

●飯島平左衛門(いいじま へいざえもん) 役
髙嶋政宏さん

【本人からのコメント】
脚本を読んで、とにかく興奮しました!レ・ミゼラブルのように極悪人だけが幸せになるわけでも、ゾンビのように屍人との戦いに明け暮れるだけでもない!その根底には本格時代劇がある!紛れも無く、そこには正義がある!物語の流れの中に楔のように所々に打ち込まれるエロス。
その構成の妙により、まるでボディブローのように効いてくる、この奇跡の作品!皆さんの眼でお確かめください!

■プレミアムドラマ『令和元年版 怪談牡丹燈籠』

【放送予定】
2019年10月6日(日)スタート
BSプレミアム 毎週日曜 よる10時(全4話)
<第1話のみ79分 、第2〜4話 各49分>
その後、BS4Kでも、前編「因の巻」・後編「果の巻」(各120分)で放送予定。
【脚本・演出】
源孝志(「京都人の密かな愉しみ」「スローな武士にしてくれ」)
【音楽】
阿部海太郎
【出演】
尾野真千子 柄本佑 若葉竜也 谷原章介 戸田菜穂 石橋菜津美/中村七之助 上白石萌音/
犬山イヌコ 中原丈雄 笹野高史 伊武雅刀 /段田安則/ 髙嶋政宏 ほか
【語り】
神田松之丞
【制作統括】
千野博彦(NHK)、伊藤純 川崎直子(NHKエンタープライズ)、八木康夫(オッティモ)