40年間行方不明だった
ボブ・マーリー(Bob Marley)のライヴ・レコーディング・テープが、ホテルの地下室で偶然発見され、オークションに出品されます。
英国の新聞ガーディアンなどによると、見つかったのは、1970年代の
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley & the Wailers)のライヴを録音したオープンリール・アナログテープ。ロンドン西部のリトル・ヴェネツィアにあるホテルの地下室を片付けている時に偶然発見されています。ただ、大量の水による被害を受け、またカビや汚れがひどい状態で見つかったため、修復は不可能だと思われ、一度は破棄されかけていたようです。しかし、サウンドエンジニアのマーティン・ニコルスによる2年間の修復作業の結果、10本のテープがデジタルで復元されています。一緒に見つかった2本は空のテープで、1本は損傷して修復できませんでした。
テープの中には、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの1975年ロンドンthe Lyceum公演、1976年ロンドンthe Hammersmith Odeon公演、1977年ロンドンthe Rainbow公演。1978年フランス・パリthe Pavilion公演のライヴ音源が収録されています。曲は「No Woman No Cry」「Is This Love」「Jamming」ほか。
これは、当時イギリスで唯一利用可能だった移動式スタジオ車を使ってライヴ・レコーディングしたもの。このスタジオ車はローリング・ストーンズがボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズに貸し出たものでした。
すべてのテープは、5月21日にオメガオークションにて競売にかけられます。オークションには3つに分けて出品され、オークション主催者は落札予想価格を各25,000ポンド(約360万円)としています。